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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
女子と噂
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円運動、踏み込みの力などを全て計算され尽くしたその作りは当時、女でなくても引く手数多であったが、当人はあくまでも『女のための刀』を作り続けたという。

 以上


「『決して受けることなく剣戟を流し、また己が身に密着して放つ必殺の閃き』、『相手よりも早く抜き放ち、その一太刀を持って必殺とする最速の瞬き』かあ……いいなあ、かっこいいなあ」

 うーん、箒さんの『緋宵』は多分後者のほうかな。あの長さだと密着してって言うのも変だし、多分普通に抜くときは関係ないけど箒さんみたいな慣れてる人が使うと素早く抜けるんだ。

 でも良かったな、日本刀…私も一本くらい欲し……


トントントン


 その音で半分くらいトリップしていた意識を元に戻されました。
 扉を叩く音……この叩き方はどうやらいつもの方々ではないようですね。

 覗き穴から外を見るとそこには黄色い耳が……

「カルカルー、起きてるー? 起きてないなら返事してー」

 この間延びした声とあだ名ってやっぱり……

「寝ていては返事できないでしょう?」

 ドアを開けて呆れながらのほほんさんに答える。もう、この人は本当に……

「えへへー、こういうと皆突っ込んでくれるんだー。優しいよねー」

 いつものダボダボのパジャマにずり落ちてきた耳付ナイトキャップを直しながらのほほんさんがそう言いました。それはいいんですけどその耳の部分今動きましたよね。どうやって動かしてるのかすごい気になるんですよね……
 どうでもいいですけどのほほんさんの制服は改造制服で袖だけ異様に長くしてあります。あれ不便じゃないんでしょうか?

 しかし、のほほんさんですか? なんの用でしょう?

「で、何の御用ですか?」

「そうそうカルカルー、ビッグニュースビッグニュースー!」

「はいはい。それでその内容は?」

「あのね、学年別トーナメントで優勝した人はオリムーと付き合えるんだってぇー!」

 ……………………………………………………

 はい?

「あの、それってどういう……」

「うんとね、実は……」

「あー! まだこんなところにいる!」

 廊下の角から急に声が聞こえました。声のほうに顔を向けるとクラスメイトの相川清香さんがのほほんさんに向けて指を突きつけています。
 あの……状況がさっぱり飲み込めないんですけど

「あんた遅すぎるの! さっさと行くわよ!」

「ほえー、でもでもー」

「いいから来る! 今日中に全体に広めるわよ!」

 そう言うと相川さんはのほほんさんの首根っこを掴んで走り出しました。その様は飼い主と飼い猫そのまま……って!

「あ……ちょ、ちょっと!?」

「ごめんカルラ! 今急いで
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