第一章
[2]次話
ゴキブリは北海道にも
秋田から小樽の支社まで出張に来てだ。
八条電化秋田支社で勤務しているOLの霧島真綾は同期でこちらで働いている菅原弘子に笑顔で言った。今二人は弘子の部屋で楽しく飲んでいる。
「いやあ、秋田も寒いけれど」
「北海道もでしょ」
「寒いわ」
真綾は小樽ワインを飲みつつ弘子に応えた、短くした黒髪を左の部分を格好良く伸ばしている。きりっとした顔立ちで形のいい顎と奇麗な耳を持っている。背は一六七位でラフな部屋義からメリハリの利いたスタイルが見える。
「何度来てもね」
「そうでしょ、けれどね」
弘子もワインを飲みつつ応える、ワインは白で刺身やムニエルを食べつつ話している。弘子は肩までの黒髪をセットして頭の形に添う様にしている。優しい感じの垂れ目と口元で背は一五三位で女性らしい身体つきだ。
「ここはここでね」
「いいところよね」
「ええ、お魚美味しいしね」
「あんたお魚好きだしね」
「奇麗な街並みだしね」
弘子は小樽のそれの話もした。
「いいところよ」
「そうよね、ここはここでね」
「だからね」
「小樽勤務でよかったのね」
「そう思ってるわ」
「それは何よりね」
「虫も少ないし」
弘子は飲みつつこうも言った。
「私虫苦手だし」
「そういえばそうだったわね」
真綾は言われて思い出した。
「あんたは」
「だから助かるわ」
「そうよね、ただね」
ここでだ、真綾は。
ちらりと部屋の端を見てだ、眉を顰めさせた。
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