第一章
[2]次話
海のインスタで映っていたもの
佐古下麻沙美は大学で同じ学部でサークルもそうで親しく付き合っている高橋茉莉と自分が運転している車でビーチに来た、そうしてだった。
二人でビーチに出たが麻沙美は海を見て言った。黒髪をショートにしていて丸めの顔で大きな切れ長の目に大きな赤い唇である。眉は細く長く背は一五五程で赤ビキニから大きな胸と見事な腰が見える。
「いやあ、日差しも強くて波も静かで」
「絶好の海日和ね」
茉莉も笑顔で応えた、茶色の髪の毛を腰まで伸ばし優しい感じの顔立ちで目は大きくやや垂れ目だ。ピンクの唇は薄く小さく細い眉は長い。背は一六〇程で白いパレオも付けたビキニから見えるスタイルは麻沙美以上のものだ。
「来てよかったわね」
「ええ、じゃあ泳いでね」
「海のもの食べてね」
「楽しみましょう、インスタ用の画像も撮って」
麻沙美は自分の趣味であるそちらの話もした。
「それでね」
「海を満喫するのね」
「ええ、それで食べるものは」
麻沙美はそこから話した。
「西瓜にアイスに焼きそばに」
「カレーも外せないわね」
「ええ、ここの海の家美味しいっていうし」
「そういうのも楽しんでね」
そうしてというのだ。
「泳いでね」
「遊びもして」
「インスタもよ」
こちらも撮ってとだ、こう話してだった。
二人で海を楽しんだ、その間麻沙美は茉莉とのツーショットを何度も撮った。そのうえで茉莉に言うのだった。
「心霊写真とかだったら面白いわね」
「ああ、何気なく撮ったら」
「そうだったらね」
「まさか。そんなことないわよ」
茉莉は笑って言う麻沙美に自分も笑って応えた。
「そんな漫画みたいなこと」
「そうよね、事実は小説より奇っていうけれど」
「それでもね」
「そんなことないわよ」
「そうよね」
二人で笑ってこんな話をしてだった。
そうして二人で帰ってだった。
茉莉は撮った画像を自分のツイッターやフェイスブックそしてインスタグラムにあげた。ただ普通に日記代わりに文章を添えてそうしたが。
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