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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第67話:死線
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た。

『・・・隊長。八神部隊長,聞こえますか!』

「グリフィスくんか?聞こえるで」

『よかった,やっとつながりました。そちらは無事ですか?』

「被害なしっちゅうわけにはいかんかったけど,なんとかな。
 6課のメンバーも全員無事やで。そっちは?」

『こちらはかなり大規模な攻撃で隊舎は壊滅です。
 ゲオルグさんの素早い決断で非戦闘員の退避は迅速に行われたので
 今のところけが人は確認されていません』
 
「壊滅!?そこまでの被害が出たんか!」

『はい・・・すいませんちょっと待ってください』

グリフィスはそう言うと,向こうでの会話を始めたようだった。
微かに聞こえる声から察するにかなり慌てているようだから,
誰か重傷を負ったものが居るのかもしれない・・・はやてはそう考え
少し身構えた。

『はい,判りました。・・・八神部隊長!聞こえますか?』

「聞こえるで,何かあったんか?」

『落ち着いて聞いてください。シュミット副部隊長とザフィーラさんが
 敵との交戦で負傷しました。お2人とも意識不明の重体です』
 
「なんやて!?命に別条はないやろな?」

『それも含め現在情報を確認中です。それと,これも未確認なのですが・・・』

「なんや?さっさと言い!」

『すいません。ヴィヴィオちゃんがさらわれたと・・・
 ゲオルグさんが意識を失う前に言っていたらしいです』

「・・・それはほんまか?」

『すいません。情報が錯綜していて・・・』

「判った。はっきりし次第連絡して・・・」

『了解しました』

はやてはグリフィスとの通信を終えると,フォワードの4人やフェイト,
ギンガと話しているなのはを見た。はやては大きく息を吐くと,
全員に向かって言った。

「みんなちょっと聞いてくれるか・・・」



・・・同日,夜。

ゲオルグとザフィーラが収容された聖王医療院に機動6課前線メンバーの
姿があった。
ガラス窓で仕切られた向こうにある医療用ポッドではゲオルグの
治療が行われている。

はやては手のひらの上にある,待機状態のヤクトレーベンを見た。
先ほど,ヤクトレーベンの記録からゲオルグが負傷するに至った経緯を
確認していた。ヴィヴィオがさらわれたことも。

小さくため息をつき,はやては傍らに座るなのはを見た。
なのはは,ゲオルグが握り締めていた鎖のちぎれたネックレスを握りしめ,
茫然と座り込んでいた。

「ゲオルグさん,大丈夫なんでしょうか・・・」

エリオが不安そうに医療用ポッドを見つめる。

「医者の話では,助かるかどうかはゲオルグくん次第や。
傷はシャマルがほとんど治してくれたんやけど,
失血性シ
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