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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第65話:嵐の前の静けさ
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れいに片付いた
発令所で,全員がてきぱきと仕事をこなしていく。

「アルト。そろそろフォワード連中が出発する時間だよな」

「ええ。そうですね」

「見送ってくるから,その間ここはグリフィス,頼むぞ」

「了解です」

俺は立ち上がり,屋上へと向かった。
屋上には,すでにヘリが待機しており,副隊長2人とフォワード陣,
ギンガが話をしていた。
俺は邪魔をしないように,屋上へ上がってすぐのところで壁にもたれて
立っていた。
しばらくして,話が終わったのかフォワード陣がヘリに乗り込んでいく。
ヘリのドアが閉まり離陸していくと,シグナムとヴィータが俺の方に向かって
歩いてきた。

「おーっすゲオルグ」

「おはよう,ヴィータ」

「おめーも居たならあいつらと話をすればよかったじゃねーか」

「ん?今日の俺はあいつらの指揮官じゃないからな。
 それに,向こうに行けばなのはとフェイトも居るんだし,
 あいつらのケアぐらいは向こうでやってもらわないとな」

「ふーん。ま,ゲオルグがそれでいいなら,あたしは言うことねーけど」

ヴィータはそう言って屋上を後にした。

「本当によかったのか?」

シグナムが俺の顔を見て言う。

「いいんだよ。さっきもヴィータに言った通りさ」

「そうか。ならいいが・・・」

「それより,今日は頼むぜ」

「判っている。任せておけ」

「頼りにしてるからな」

「ああ」



その後,公開意見陳述会が開始されても特に動きはなく,午前中が過ぎた。
俺は,一旦寮に戻ってヴィヴィオやアイナさんと昼食を食べた後,
再び発令所に戻った。

「ここまで動きがないと,逆に拍子抜けしてしまいますね」

俺の隣に座ったグリフィスが公開意見陳述会の映像を見ながらそう言った。

「緩みすぎだよ,グリフィス。過度の緊張はまずいけど,
 緩むのはもっとよくないぞ」
 
俺がそう苦言を呈すと,グリフィスは姿勢を正した。

「すいません」

「いや,こういう状況で適度な緊張を維持するのって難しいんだよ。
 グリフィスは経験が浅いのによくやってる方さ」
 
「恐縮です・・・」

その時,レーダー画面を見ていたアルトが騒ぎ出した。

「あれ?おっかしいなあ・・・」

「どうした?アルト」

「あ,副部隊長。隊舎の沖合の方を民間機が飛んでたんですけど,
 レーダーから消えちゃって。たぶん,システムの誤作動なんで
 今,再起動してます」

「民間機の機影が消えた?高度低下とかの異常はあったのか?」

「いえ,ないです。突然消えました」

(システムの誤作動・・・たまにあったけど・・・)

その時,通信を担当し
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