暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第61話:部隊長vs副部隊長
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
し身を乗り出した。

「もうすぐ,地上本部の公開意見陳述会やろ。
 機動6課としても警備に参加するつもりなんやけど,
 戦力配置について相談しときたいんよ」
 
「うーん。戦力配置か・・・隊舎と地上本部って意味だよな?」

そう尋ねるとはやては頷いた。

「地上本部に戦力を出す以上はそれなりの戦力は出さんとあかん。
 そやけど,隊舎にヴィヴィオを残す以上スカリエッティがそっちに
 手を出す可能性は軽視できひんやろ。ちょっと悩んでしもうて・・・」
 
「予言をとるか,表面的な事実を取るか・・・だな」

俺はそう言うと,腕組みをして考え込んだ。

「地上本部の方は予言もあるけど政治的な側面もあるよ」

「というと?」

俺がそう尋ねると,はやては背もたれに体重を預けて俺の方を見据えた。

「警備に6課を割り込ますんにちょっと強引な手を使ったからね。
 それなりの戦力は派遣せんと格好がつかへんというか・・・」

「今後の立場が悪くなると・・・」

「ま,言ってしまえばそうやね」

「でも,格好をつけたために切り札を取られたんじゃ意味ないぞ」

俺がそう言うと,はやては苛立たしげに指で机を叩く。

「そやからこうやって相談してるんやんか」

「それは解るんだけどね・・・」

俺は天井を見上げて少し考えると,再びはやてに尋ねることにした。

「はやての構想は?」

「私・隊長・副隊長・フォワード陣とギンガ,あとリインは地上本部,
 残りは隊舎やね」

「というと,隊舎に残るのは俺とザフィーラとシャマル,
 あとはシンクレアか・・・」

「それと交替部隊やね」

「交替部隊はオフシフトだろ」

「それでも有事には使える戦力や」

「としても,フォワード陣なんかと比べると見劣りするんだよな」

「そら訓練も普通の地上部隊並みやからね。それでも当直もあるんやから
 頑張ってくれてる方やで」

「それは判ってる。俺が言ってるのは純粋な戦力計算の話」

「じゃあどうする?」

「せめて副隊長をどっちかこっちに・・・」

「却下」

「理由は?」

「シグナムとヴィータが居てへんかったら航空戦力がなくなるもん」

「は?なのはやフェイトは?」

「私と両隊長は会場内の要人警護」

「ちょっと待て!会場内ってデバイス持ち込み厳禁だろ?
 それで警護?笑わせんなよ!」

俺が少し言葉を荒げてそう言うとはやてが両方の眉を吊り上げて立ち上がった。

「何その言い方。私かていろんな事情を勘案して必死で考えてんねん。
 それをなんやの!?馬鹿にしてんのか?」
 
「俺は格好つけのためだけならわざわざ戦力を配置する必要なんて無い
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ