第二章
[8]前話
「少女らしいものです、アイドルなら小柄で子供らしい」
「そうした娘のメイクを真似るの」
「アイシャドーやマニキュア、ルージュもピンクですね」
「ピンク多いわね」
「色白ですし」
北斗はというのだ。
「あと髪の毛も伸ばしてロングにしてもです」
「いいの」
「そうです、ではこうしたファッションで」
「していくのね」
「そうすれば変わりますよ」
「お兄ちゃんそうしたアルバイトしてるし」
妹の兄のこのことを知っていて頷いた。
「やってみるわね」
「それでは」
「ええ、今からね」
こう話してそうしてだった。
北斗は兄の言う通りのファッションやメイクをしていった、すると。
「北斗ちゃん可愛いくなったわね」
「そうよね」
「何か変わったわね」
「滅茶苦茶可愛くなったわね」
クラスメイトはこう話した、そして北斗自身外見にコンプレックスを抱くことはなくなった。それでだった。
兄にもだ、こう話した。
「可愛くなったって言われるわ」
「そうですね、自分に合うファッションやメイクをしたなら」
笑顔でだ、兄も話した。
「それで随分変わります」
「そうなのね」
「外見はそうです、ですが外見は簡単にそうなっても」
よくなってもというのだ。
「心は違います」
「内面はなの」
「そちらは確かに時間をかけて」
そうしてというのだ。
「磨いていくことです
「そうしないと駄目ね」
「そうです、そして内面から出る美しさは」
「メイクやファッションよりもなの」
「はっきり出ます、ですから」
「内面、性格もなのね」
「磨いていって下さい」
妹にこうも言った。
「本当の意味で可愛く奇麗になりたいなら」
「ええ、心掛けるわ」
妹は兄の言葉にここでも素直に頷いた、そうしてメイクやファッションだけでなく人格も磨く様に心掛けた。すると年老いてからも可愛いと言われる様になったのだった。
兄のコーディネイト 完
2023・1・17
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