暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
爆発の美学
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 ウィザードが動いているのを見るのは、こんな感じなのか。
 可奈美(ハルト)はそう思いながら、腰に付けられた千鳥を下ろす。鞘から抜き取っても、それはあくまでただの日本刀。

「……俺写シのやり方分からないから戦えないじゃん」
「大丈夫だよ!」

 口を尖らせるハルト(可奈美)へ、ウィザードは頷いた。

「私だって戦える! ……ウィザーソードガンってどうやってだしてたっけ?」
「コネクトオオオオオ!」

 ハルト(可奈美)は叫びながら、ウィザードのホルスターからコネクトの指輪を取り出す。

「大丈夫? 俺の指輪、どれがどれだか分かる?」

 ハルト(可奈美)はそう言いながら、コネクトの指輪をウィザードへ手渡した。

「これ俺が一番よく使ってる指輪だとおもうんだけどなあ」
「ぎゃははは! なんて無様でありんす!」

 そんなハルト(可奈美)とウィザードのやりとりを見ながら、腹を抱えて爆笑していた。
 ウィザードはぎこちない動きで、ハンドオーサーを操作する。

『ルパッチマジックタッチ ゴー ルパッチマジックタッチ ゴー』
「えっと、これで……」
『コネクト プリーズ』
「この際だから教えておくけど、実は指輪に付けなくても魔法は使えるからね。参考までに」
「え? それじゃ、指輪の魔法使いって通り名……」
「ファントムが勝手に言い広めただけだからね」
「そうだったんだ……」

 ウィザードはコネクトで発生した魔法陣に手を突っ込む。あの魔法陣は今、無意識であれば自室のウィザーソードガンに合わせてある。
 そのままウィザーソードガンを取り出したウィザードは、即座にソードモードに変更させた。
 周りにどんどん湧いてくるグールたちへ、ウィザードは両手でウィザーソードガンを構える。

「さてと。折角ウィザードになったけど、魔法はあまり使え無さそうだね。私は私らしく、剣術で勝負だよ!」

 ウィザードはそう言って、まさに型にはまった動きでグールたちを斬り捌いていく。

「おお……ウィザードがあんな堅実な動きをしていくのって、新鮮」

 剣道のような構えをしたまま、ウィザードは襲ってくるグールたち一体一体を的確な動きで斬り倒していく。
 だが、グールたちが近くで見ているだけの可奈美(ハルト)を放っておくはずがない。


「能力が使えない刀使って、ただの可愛い女の子じゃないか!」
「ハルトさん! それ、どういう意味!?」

 ウィザードのツッコミを無視しながら、可奈美(ハルト)は千鳥でグールたちに応戦する。
 だが、写シを使わない状態の御刀は、ただの特別な素材で出来た刃こぼれしない日本刀でしかない。
 スカートに構わず、足技を豊富に交わらせながら、可奈美(ハルト)は次
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ