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Fate/WizarDragonknight
爆発の美学
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細工となった。

「な、何でありんす!? この変なのは!?」
「変なのはねえだろ……やっぱりバカは芸術ってものを分かってねえなあ……」

 金髪の男は、両手を組んだ。
 人差し指だけを立てた、真っ先に忍者の印が連想されるそれ。
 そして。

「芸術は……爆発だ!」

 上空の金髪の男が叫ぶ。
 すると、ブラウニーの体に張り付いた蜘蛛の粘土たちは爆発。

「ぎゃああああああああああああ!」

 ブラウニーが悲鳴を上げながら、地面を転がる。

「な、何!?」
「何が起こったんだ!?」

 可奈美(ハルト)とウィザードは、ともに戸惑いを浮かべた。
 だが、起き上がったブラウニーは、その敵意を金髪の男へ向ける。

「いきなり何をするでありんす! もう謝ったって許さないでありんす!」
「へえ、化け物は良く吠えるねえ……だが、アレ程度での爆発なんて、オイラは認められない。うん!」
「どこにキレているんだアイツ……」

 可奈美(ハルト)はそう呆れるが、更に金髪の男の攻撃は続く。
 続いて彼が投げた粘土。それは、小型の鳥となり、素早くブラウニーに被弾していく。

「ぐっ……でも……!」

 だが、ブラウニーがただやられているだけのはずがない。
 槍で突き返し、それは見事に金髪の男が乗り物としている鳥の右翼に命中。貫通させた、
 落下し、爆発する鳥。
 だが、すでに乗っていた鳥を乗り捨てていた。
 上空で体を回転させながら、彼は腕を組んだ。
 すると、予め投げられていた、中型の鳥が命を吹き込まれる。
 さらに、複数の粘土細工が鳥へその姿を変え、弾道ミサイルのようにブラウニーに炸裂。

「これ以上は……許さないでありんす!」

 怒りに顔を赤くしたブラウニーの槍から、白い雷光が放たれる。
 それは、金髪の男の胸を的確に貫く。間違いなく、急所を貫かれている。

「あっ!」

 ウィザードが声を上げる。
 ブラウニーは、すぐ槍を抜き。

「全く。ムカつくもんだから、絶望どころか、つい殺してしまったでありんす」

 鳥から落下し、音を立てた金髪の男。
 駆け寄った可奈美(ハルト)が、金髪の男の肩を掴む。

「これは……粘土……?」
「何!?」

 可奈美(ハルト)の言葉に、ブラウニーは驚愕を露わにする。

「変わり身は、忍者の基本ってな。うん」

 それは、頭上から。
 また別の巨大な鳥の背に乗る、金髪の男。彼は、今度は大量の粘土を投げつけてきた。

「ひ、ひいいいいっ!」
「オイラの芸術から、逃げられると思っているのか? うん」

 逃げ出そうとするブラウニーへ、金髪の男は追撃を仕掛けてくる。
 逃げるファントム、その背中へ容赦なく突
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