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仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第三話『居眠りにご注意』
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現れる。
「麻木、よくもそんな事を言えたな!お前があんな下らないデマを流したおかげで!」
柿坂は五十代前後の男性、麻木を睨みつける。
「いいのか?怪人様にそんな態度をとって?」
麻木はニヤつきながら言う。
「やめぬか!麻木よ、お前には例の件で忙しいはずだ。すぐに研究室へ戻れ。」
リシュナルは苛つきを見せながら二人を離す。
「柿坂も、早く他の怪人達の調整に行くのだ。」
「かしこまりました、リシュナル様。」
柿坂もリシュナルの指示を受けて製薬室へ向かう。
「まったく、これだから人間は…とは言っても、人間社会を動かすためには怪人に改造していない人間も必要。先代三神官の手腕は確かなものだったのね。」
リシュナルはため息を吐いていた。
その頃、バイオライダーは変身を解除することなく霞のジョーによってキャピトラに運ばれていた。
「アニキ、起きてくれ!」
霞のジョーの声でバイオライダーは目を覚ます。
「…霞のジョー!俺はあれからどうなったんだ?」
「あれからずっと眠ったまんまで、変身した姿で倒れていたから、怪人と戦っていたことはわかって、ここまで運んできたんだ。」
バイオライダーは霞のジョーから説明を受ける。
「そうか、俺はカノコソウ怪人の睡眠花粉を受けて眠っていたんだ。」
バイオライダーは状況を把握する。
「それから、以前にも似たようなことがあったから、アニキの手から出てきていた液体はこれに入れておいたぜ。」
霞のジョーはポットに入っている薄桃色の液体を見せる。バイオライダーは敵から毒を受けた際、毒素を打ち消す抗体を生成する能力がある。かつて、光太郎が界魔異星獣ムサラビサラの毒を受け、その際に抗体を生成していた記憶を頼りに、霞のジョーは事態を把握し、準備していたのだ。
「そうか、ありがとう…って、これ店の備品じゃないか!事件が片付いたら新しいの買わないと。流石に抗体を入れたポットはもう使えないし。」
光太郎は感謝と同時に落胆する。
「すまねぇ。悪いとは思っていたけど、すぐに用意できたのがそれしかなかったんだ。」
「いいさ、こうして抗体が手に入ったんだ。悪いけど、響子さんを借りて大丈夫か?」
「大丈夫だ。響子、アニキのサポートは任せた!」
光太郎は響子と二人でキャピトラを出て作戦を実行に移すため、貯水槽のある施設へ向かった。
「それじゃ、頼むよ。」
「ええ。水よ!」
光太郎の合図で、響子は作戦を始める。響子には水を操る超能力がある。会得した頃は水を出現させる程度でしかなかったが、長い月日で響子の超能力は強化され、水を状態まで含めて自在に操れるまでに強化されたのだ。そして、響子が巻き上げる水に光太郎は抗体を混ぜる。それを響子は雨のように東京全域に振らせ
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