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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第60話:実は最強コンビ?
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建物はあっという間に崩壊し,瓦礫と砂埃だけが残された。
俺は,立っていた建物の屋上から飛び降りると,砂埃に近づく。
俺が地面に転がる瓦礫を蹴飛ばして音を立てた瞬間,砂埃の中から,
ギンガが飛び出してきた。
ブリッツキャリバーが俺の鼻先にまで迫ったとき,俺は後に倒れこんだ。
目標を失ったギンガはそのままの勢いで進んでいく。
俺がギンガの片足をつかむと,ギンガはつんのめるようにして
盛大に地面に倒れこんだ。

「いたた・・・」

頭を振りながら身を起こすギンガの鼻先に,俺はレーベンを突きつけた。

「ギンガは撃墜。いいな」

「・・・はい」

その時,横からティアナの声が聞こえた。

「ここまでです!ゲオルグさん」

ダガーモードのクロスミラージュを構えたティアナが俺に向かって
突っ込んでくる。それを見た俺は,ニヤリと笑った。

「まだまだだね。ティアナ」

俺がそう言った次の瞬間,なのはの放った砲撃が俺の背後を
通過していった。同時に目の前のティアナは掻き消える。
なのはの砲撃が通過していった先にはティアナが倒れていた。

「よし,模擬戦終了だな」



「今日の模擬戦は結構ハードだったよね?」

訓練スペースを出たなのはは,開口一番にフォワード4人に対してそう言った。
4人はそれに対して力なく頷く。

「みんな,怪我はきちんとシャマル先生に見てもらってね。じゃあ解散」

「「「「はい!」」」」

俺となのはとギンガの3人は隊舎に向かって歩く4人を見送った。

「どうギンガ?」

「いつもこんなキツイことやってるんですか?」

「うーん。いつもはここまでハードじゃないかな。今日は特別だよ,
 ゲオルグくんもいつもより張り切ってたしね」

なのははそう言って俺を見た。

「別に張り切ってはいないけど,いつもより気合を入れてやったよ。
 ギンガもいたしね」

「別にそこまで気合を入れていただかなくてもよかったんですけどね・・・」

俺の言葉にギンガは苦笑していた。

「それより,スバルはどう?」

なのはがそう聞くと,ギンガは笑顔になった。

「強くなりましたね。単純に能力と技術が向上してるのもありますけど,
 結構複雑なコンビネーションもこなせるようになりましたし」

「よかった。ここまで鍛えてきた甲斐があったよ。ね,ゲオルグくん」

「ん?まあ,そうだね」

俺がそう言うと,なのはは怪訝そうな顔をしていた。

「じゃあ私は戻りますけど,お2人はどうされます?」

「あ,私もいっしょに戻るよ。ゲオルグくんは?」

「俺も一緒に行くよ」

そして俺となのはとギンガの3人は並んで隊舎へと戻った。


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