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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第60話:実は最強コンビ?
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ったキャロに向かってそう言うと,
レーベンを振りかぶり,キャロの胴を薙ぎ払ってそのまま突きぬけた。

通りを挟んで反対側の建物に着地した俺は,キャロが被弾したことを
確認すると屋上から屋上へと飛び移り,南西方向に移動していった。

南西の角が近くなってきたところで,俺は一旦足を止めて後を振り返った。
すると,2つ手前の建物の屋上にスバルの姿が見えた。

(ティアナはまだ出てこないか・・・しっかり隠れてやがるな・・・)

その時,俺の近くの床が轟音を立てて崩れ落ちた。

(なっ!?)

予測していなかった出来事に,俺は一瞬呆ける。
落下を始めた俺は視界の隅で瓦礫の向こうに見え隠れする紫色の影を見た。

(ギンガか!)

俺は影の方を向くと,レーベンを構える。
次の瞬間,甲高い音をたてて,レーベンとギンガのブリッツキャリバーが
ぶつかり合う。
下から突き上げられる形になった俺は,その反動を利用して屋上へと
飛び上がった。
後ろ向きに一回転して着地しようとしていたところ,
ちょうど頭が真下を向いたところで,スバルが向かってくるのが目に入った。

「もらったああああ!」

そう叫びながら俺に殴りかかってくる。
マッハキャリバーの打撃をレーベンで受けると,反動で飛ばされる。
俺は,隣の建物の側面に足を着けると,そのまま壁を蹴り俺がさっきまでいた
建物の屋上に立つスバルに向かって飛んだ。

「へ!?」

俺はそのままスバルの懐に潜り込むと,スバルの腹に右手を向けた。

「スバル。砲撃にはこんな使い方もあるって覚えときな」

スバルに向かってそう言うと,右手から威力を加減した砲撃を放つ。
直撃を食らったスバルは少し飛ばされて建物の屋上に倒れこんだ。
その様子を見た俺は,小さく息を吐いた。

(さて,あとはティアナとギンガだけど・・・)

周囲を見ても,ティアナやギンガの姿は見えない。

「なのは,エリアサーチは?」

『終わったよ。データ送ろうか?』

「頼む」

俺がそう言うと,レイジングハートからデータが送られてきた。
ディスプレイを見ると,訓練スペースの中に4つの点が見えた。

「一旦合流しよう。俺のところまで来てくれ」

『了解』



しばらくして,なのはが飛んできた。

「どうするの?」

「2人が同じ建物に隠れてるから,なのはは砲撃で建物を破壊。
 出てきたところを俺がしとめる。ってのはどうだ?」

「いいんじゃない?私は賛成だよ」

「じゃあ決まりだな。さっそくやるか」

「うん」

なのははそう言うと,レイジングハートを構え,ティアナとギンガの反応が
あった建物に砲撃を打ち込む。
砲撃の直撃を受けた
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