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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第59話:教官vs教え子+α
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からそれでいいんだろうけどね。
 俺はきちんと頭を使わないと」

俺がそう言うと,なのはは嬉しそうに笑った。

「ゲオルグくんが真剣に考えなきゃいけないくらいに,強くなったんだね
 あの子たち」

「まあな。ま,なのはだけじゃなく,俺やヴィータまで付きっきりで
 指導したんだから,いい加減あれくらいやれるようになってくれないと
 困るんだけど」

「そんなこと言いながらも,ゲオルグくんだって嬉しそうだよ」

なのはの言葉に俺は顔を上げた。

「そうか?」

「うん。口周りがニヤついてたよ」

「ま,俺にとっても生徒みたいなもんだから」

俺はそう言って,肩をすくめた。

「それより,あと少しでスタートだけど,どうする?」

「ティアナは,俺のトラップなんかには多分もう引っかからない。
 だから,最初はティアナを潰す。次にキャロだな。
 頭と目を潰せば,手足を切り落とすのは簡単だ」

「ま,常道だね。具体的には?」

「俺がステルスでティアナに接近してみる。それでティアナを潰せれば
 御の字だけど,キャロがいるから魔力反応を探知されて無理だろうな。
 とりあえず,かき回せるだけかき回したら頃合いを見て一旦撤退するから
 俺が合図したら,俺に向かって砲撃してくれ」

「了解。うまくよけてね」

「それはまかせとけ。あとな,俺がかき回してる間にエリアサーチを頼む」

俺がそう言うと,なのはは少し考えこんでから頷いた。

「そっか,私が目になるんだね」

なのはの言葉に俺も頷く。

「向こうにはキャロがいるからな。それくらいしないとこっちが不利すぎる。

「それにギンガがどれだけやれるかも未知数だしね」

「捜査官をやってるくらいだから,それなりに頭も切れるだろうし,
 あいつら4人に比べれば経験も豊富だからな。あいつがうまく
 指揮できるとなるとティアナとキャロを潰しても油断はできない」

「だね。それにしてもさ・・・」

なのははそう言うと俺の顔を見た。

「ん,どうした?」

俺がなのはの方を振り返りながらそう言うと,なのはが笑った。

「私とゲオルグくんが組んで戦うのって久しぶりだね」

「模擬戦で何度もやってるだろ?」

俺がそう言うと,なのはは首を振った。

「本気で,って意味だよ」

「ああ,そういうことか」

「頑張ろうね」

「当然でしょ。まだまだあいつらに負けてられないからな」

「うん。あ,時間だね」

なのはは時計を見てそう言うと,フォワード達に通信で話しかけた。

「みんな,時間になったから始めるよ。準備はいい?」

『はい』

5人が返事をするのが聞こえた。

「うん
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