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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第57話:男たちの友情は美しい?
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何か隠してることでもあるの?
 ・・・二股かけてるとか」

「いや。それはないけど・・・悪いなと思って」

「なんでさ」

「いや,だから。ユーノもなのはのこと・・・と思ってたんだけど」

俺がそう言うと,ユーノは声を上げて笑いだした。
ユーノはひとしきり笑った後,両目の涙をぬぐいながら話しかけてきた。

「いや,久々にこんなに笑ったよ」

「そんなに笑うことないだろ」

「ごめんごめん。でも,ゲオルグがあまりにも面白い誤解をしてるからさ」

「誤解?」

「そうだよ。僕は別になのはのことをそういう対象としては見てないから」

「そうなのか?」

「うん。子供のころはそうなのかもって思ってた時期もあったんだけどね。
 今なのはを恋人にしたいかと言われると,別にって感じだよ」

「そうなんだ。俺完全に誤解してたよ」

「だからさっき言ったじゃない。誤解だって」

「そっか・・・」

俺がそう言うと,ユーノは感慨深そうな顔をしていた。

「しかし,あのなのはに恋人ができる日が来るなんてね。
 しかも相手はゲオルグでしょ?いい選択とは言えないね」
 
ユーノの言葉に俺がすこしムスっとしていると,ユーノが俺の顔を
のぞき込んできた。

「あれ?どうしたのゲオルグ?怒った?」

ユーノにしては珍しく茶化すような口調で言う。

「別に・・・」

「怒ってるじゃん。何?ゲオルグは自分がいい男だと思ってるわけ?」

「そういうつもりじゃないけどさ・・・そこまで言うことないだろ」

「ま,ゲオルグは基本ヘタレだからね。思う存分なのはの尻に
 敷かれるといいよ」

「ヘタレって・・・間違っちゃいないけど・・・」

俺が小さな声でそう言うと,ユーノは少し真剣な顔になった。

「でもね。そんなゲオルグがいろんなことにぶつかりながら
 ここまでやってきたわけでしょ?僕はゲオルグのそういうところは
 尊敬してるんだよ」
 
「いきなりなんだよ・・・」

「ゲオルグは守ると決めたものは意地でも守るタイプだからね。
 そういう意味では心配してないんだ,僕」

俺がなにも言わずにいると,ユーノは日の傾いた外の景色を眺めていた。
転送ポートについてユーノを下ろし,隊舎に向かって車を走らせようとした時,
コンコンと運転席側の窓が鳴った。
そちらに目を向けると,にこにこしたユーノが立っていた。
俺は窓を開けると,ユーノに向かって話しかける。

「何だよ。忘れ物?」

「いや,もう一つだけ言っとこうと思って」

ユーノはそう言ってひとつ咳払いをした。

「ゲオルグ。なのはを幸せにしてあげてね。なのはは僕にとってとても
 大切な友達だから。もち
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