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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第56話:ご協力をお願いします
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てとは付合いも長いしね。快く引き受けさせてもらうよ」

「ありがとうな。ユーノくん」

はやてはそう言うとユーノに向かって笑いかけた。
その時,俯いていたナカジマ3佐が顔を上げた。

「八神。それで俺には何をして欲しいんだ?」

「聖王関係についてはユーノくんメインで調べてもらうんですけど,
 それだけやなくて,今まで続けてきたレリック関係の捜査と
 レリックと聖王のつながりなんかについても調査をしたいんですけど,
 マンパワーが足らんのですよ。
 そやから,ギンガを一時お借りしたいんです」

はやてがそう言うと,ナカジマ3佐は腕組みをして少し考え込んだ。

「判った。いいだろう。ギンガは近いうちに機動6課に出向させる」

「ありがとうございます」

ナカジマ3佐がそう言うと,はやては深く頭を下げた。

「で,僕は何をすればいいんだい?はやて」

声のする方を見ると,アコース査察官がにこやかな顔で小さく手を
挙げているのが見えた。

「ロッサにはスカリエッティの居場所を探ってほしいんや。得意やろ?」

はやてがそう言うと,アコース査察官は芝居がかった感じで肩をすくめた。

「得意というほどでもないけど,苦手ではないね。ま,構わないよ。
 かわいい妹の頼みとあっては引き受けるしかないよ」

アコース査察官はそう言ってはやてに向かってウインクして見せた。

(ダメだ。俺やっぱりこの人苦手・・・)

そう思いながらアコース査察官の方を見ていると,俺の方を向いて
ニヤリと笑って見せた。

「私の方からは以上ですけど,皆さんの方から何かあります?」

はやてはそう言って会議室の中を見まわしたが,特に何もないようだった。

「ほんなら今日は解散しましょっか。ありがとうございました」



俺が椅子にもたれかかって,体をほぐそうと伸びをしていると,
さっきまでユーノが座っていた席に誰かが座ったのを感じた。
体を起こしながらそちらを見ると,ナカジマ3佐が座っていた。

「よう,シュミット3佐・・・だったか。お疲れみたいじゃねえか」

「最近に限らずずっと忙しいもので。あと,ゲオルグで結構ですよ」

「なら,お言葉に甘えさせてもらうか。ではゲオルグ,お前さんは
 女房が死んだあの事件についてどこまで知っている」

ナカジマ3佐は真剣な表情で俺を見つめてそう言った。

「先ほどお話した以上のことは何も」

「隠すんじゃねえよ」

「隠していませんよ。これ以上のことは何も知らないんです。
 誰かが知っているなら,この俺が教えてもらいたいくらいですよ」

俺が少し声を荒げて言うと,ナカジマ3佐は少し面食らったようだった。

「本当に隠してい
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