やっぱり僕は歌が好き 第十九楽章「この場にある物」
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そうやって一人ずつコーヒータトゥーを掘っていき“47”の数字で作業が終わる。
これでボスを含めて、この場には48人のブラパンメンバーが居る事が正式に判明した。
「よしこれで全員終わったね。“BRP48”の完成だ。デビュー曲は『あぁ痛かった』で良いよね(笑)」
「何だよそのBRP48って?」
デビュー曲って……歌わせるのかしら?(笑)
「気にすんな(笑)」
「そうする」
くぅぅぅ〜……こういう会話を言い合える様になりたいわ!
「あの〜……もう良いですよね? 終わりですよねぇ!? 俺等、帰っても良いですか?」
流石にもう用は無いわよね?
「う〜ん……帰るのは構わないけどぉ……お前等に見ていってもらいたい事がある」
えぇ〜……まだなんかあるんですか?
「安心して、もうお前等の身体を痛めつける気は無い。ただ一つの魔法と、僕の持っているアイテムを見ていってほしいんだ」
「「「???」」」
皆はキョトンとしてる。まぁそうだろう、私もそうだ。
「最初に見てほしいのは、この魔法だ。レミラーマ」
そう言って右手人差し指を立てて魔法を唱える陛下。
その指先に光が灯ると、光だけがスッと移動し、壁に掛けてあった絵画の一つへ行き、そこで眩く輝いた。
「そこかぁ」
陛下は魔法で光っている絵画の前に行くと、楽しそうに絵画を額縁ごと外した。
するとそこには、ホルンが入りそうなくらい大きい金庫が!
「あ、思ってたよりデカい!」
どのくらいを想像してたのかは判りかねるが、予想以上の大きさに驚く陛下。
相当重いだろうなと思っていると、いとも容易く持ち上げ机まで運ぶ陛下……流石だわ。
先程の魔法は、何かしらの大事な物を見つけ出す魔法なのですね!
凄いですわ陛下!
ブラパンメンバーも唖然としてますわ。
「一応聞くけど……この金庫の鍵を無料で僕にくれたりはしないよねぇ?」
「さ、先刻の契約書だと、俺等が今所持してる物は俺等の物だって書いてあったぞ!」
そうね……金庫は兎も角、その鍵は所持品だから契約書に則れば手を出せないわ。
「ふふっ……聞いただけ。別に要らない」
陛下は楽しそうに男へ答えると、首に掛かってた細い鎖を引き、セクシーな胸元から鍵(の様な物?)を取り出した。
そして首から外してブラパンメンバーに見える様に金庫の鍵穴へそれを近付ける。
一見すると鍵穴にすら入らない様な形状なのだが、鍵穴に触れた瞬間……形状が瞬時に変わり吸い込まれる様に入っていく。
そして手首を反して鍵を回すと、ガチャッという音と共に金庫の解錠が完了した。
「そ、そんな!?」
一連の出来事が信じられない……いや、認めたくないのか、ブラパンメンバーから悲
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