第55話:会議だよ!全員集合!!
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3佐。この日付に覚えはありませんか?」
俺がそう尋ねると,ナカジマ3佐は腕組みをして考え始めた。
「67年っていうと,今から8年前だろ・・・まさか!」
「心当たりがおありのようですね?」
俺がそう聞くと,ナカジマ3佐は絞り出すような低い声を出した。
「・・・首都防衛隊ゼスト隊の全滅事件があった日だな」
「御明察です。よく記憶されてましたね。さすがです」
「そんなんじゃねえ。俺の女房もゼスト隊の一員だった。それだけだ」
「存じております」
「そうか・・・」
ナカジマ3佐は小さな声でそう言って,俯いた。
「話を続けます。この時,ゼスト隊が急襲したのが当時のスカリエッティの
アジト兼秘密研究施設だったことが複数のソースから確認できました。
すなわち,このメモと騎士カリムの予言にある”無限の欲望”とは,
ジェイル・スカリエッティを指すものと我々は判断しました。
さらに,このメモからスカリエッティと管理局の中枢たる最高評議会が
ただならぬ関係にあると考えられたのです」
俺がそこで一旦言葉を切ると,会議室の何か所からか息をのむ音が聞こえた。
「そこで,我々は最高評議会に対する諜報活動の実施を決定しました」
俺がそう言うと,会議室は静寂に包まれた。
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