第53話:強さって何でしょうね?
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練としては,個人での対ガジェット戦闘を想定してやるからね。
私と副部隊長はここでみんなの状況をモニターして必要だと思ったら
アドバイスするけど,基本的にはAMFCの有効な使用法について
自分で考えながらやるようにね」
「ガジェットの行動パターンは一定ですか?」
「言ってくれれば数とか行動パターンは私が変更するよ。
他に質問が無ければ始めようか」
なのはがそう言うと,フォワード陣は頷いて訓練スペースの中に散って行った。
・・・1時間後
訓練を終えたフォワード陣が俺となのはの前に戻ってきた。
「どう?感想は」
なのはが4人に向けてそう言うと,まずスバルが口火を切った。
「私はものすごく助かると思います。魔力消費もかなり抑えられますし」
「僕も同じですね。ガジェット戦はこれでかなり楽になりますよ」
「スバルとエリオは接近戦が主体だからな。装置の特性から考えても
お前ら2人には相性のいい装置だと思う」
俺がそう言うと2人は大きく頷いた。
「私は・・・使える場面と使えない場面にはっきり分かれますね。
射撃メインのときは丸っきり役に立たないですけど,接近戦の時は
かなり助かりますから」
「ティアナは使いどころを考えて使えばかなり有効だね。
あと,射撃メインの時でも防御面では効果があるから,
そっちの使い方も考えておくようにね」
なのはがそう言うと,ティアナは頷いた。
「私は・・・使う場面がないです・・・」
「キャロはそうだろうな。ただキャロもティアナと同じで防御での
有効活用を考えてみてくれ」
「わかりました」
「じゃあ今朝の訓練は終了ね。午後はいつもの教導だからそのつもりで」
なのはがそう言うと,フォワード陣は隊舎に向かって歩いて行く。
「やっぱり接近戦以外での活用は難しいね」
「装置の特性上仕方ないよ。ただ,集団戦では別の使い方もあるけど」
俺がそう言うと,なのはが俺の顔を見た。
「どんなの?」
「複数のAMFCを干渉させるんだよ。射撃役と補助役を近接配置して
より遠くまでAMFCの有効範囲を広げれば,中距離ならそれなりの
効果が期待できるだろ?」
「なるほどね。それは試してみたいね」
「ま,それはまた今度だな」
「だね」
そうして,俺となのはも隊舎へと向かった。
朝食後,俺が副部隊長室で仕事をしていると,来客を告げるブザーが鳴った。
「どうぞ」
俺がそう言うと,ティアナが入ってきた。
「失礼します。ゲオルグさん,お忙しいところ申し訳ないんですけど
今いいですか?」
「何だ?」
「ちょっとお聞きした
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