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レーヴァティン
第二百七十九話 蘇る世界その十一

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「だから宜しくな」
「はい、それでは」
「そちらを用意します」
「その様にします」
「いつも通り」
「やっぱり山みたいな料理を楽しむ」
 量の多いというのだ。
「残さない様にな」
「それが贅である」
「陛下はそうしたお考えですね」
「他の方々も」
「そうだよ」
 まさにといいうのだ。
「だからな」
「お料理はですか」
「食材もメニューも普通ですか」
「馳走でもです」
「山海の珍味はいらないのですね」
「そんなの食ってもな」
 久志は料理人達に笑って話した。
「俺達には合わないさ」
「そうですか」
「そう言われるのですね」
「だからですね」
「今宵もですね」
「そういうのでいいさ、それでな」
 久志はさらに話した。
「宜しく頼むな」
「わかりました」
「では作らせて頂きます」
「腕によりをかけて」
「そのうえで」
「楽しみにしてるな」
 笑顔で応えてだった。
 久志は仲間達と共にクトゥルフとの戦に勝ち世界を海から上げたうえで石から元に戻して救ったことを祝う宴に入った、そこでだった。 
 大量の肉や野菜、魚それに果物に囲まれてだ、彼は言った。
「俺達のやることはまだあるにしても」
「それでもだな」
「ああ、やるべきことをやり遂げた」
 英雄に羊の骨付き肉を食べつつ話した。
「そのことはな」
「嬉しいな」
「お前もだろ」
「当然だ」
 英雄は馬刺しを食べつつ答えた。
「そうでない筈がない」
「そうだよな」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「今はこうしてだ」
「食ってるな」
「飲んでな」
「馬刺し美味いか」
「実は鉱物の一つだ」
 大蒜醤油で食べつつ言った。
「馬刺しはな」
「そうなんだな」
「だからだ」 
「今も食っているか」
「魚の方も好きだがな」
 そちらの刺身もというのだ。
「馬刺しもな」
「じゃあ俺も後で食うか」
「そうすればいい、俺は後でフライも食う」 
「何のフライだよ」
「海老のな」
 こちらのというのだ。
「フライをだ」
「食うか」
「そうしたい」
「そうしたらいいさ、あとすき焼きもあるしな」 
 久志は今度は鍋を見て話した、見れば正がその前にいる。
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