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レーヴァティン
第二百七十九話 蘇る世界その九

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「絵に描いたみたいな奴だな」
「そうだな」
「失脚もするな」
「そんな奴の果てはだ」
 それこそというのだ。
「そうなることがだ」
「お約束だな」
「俺はそんな連中になるつもりはない」 
 ボサカの様な独裁者にはというのだ。
「絶対にな」
「そのことは心掛けてるんだな」
「そうだ、そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「趣味でもないしな」
「人のものを奪うか」
「下衆な趣味はな」
 その様というのだ。
「一切だ」
「ないか」
「そうだ」 
 まさにというのだ。
「だからしない」
「それはいいことだな」
「そう思うな」
「女好きでも筋が通っていればな」
「いいな」
「ああ、それでか」
「女もな」
 そちらもというのだ。
「楽しむ」
「勝った祝いには」
「普段から楽しんでいるが」」
「今回は特別か」
「目的を達したからな」 
 それ故にというのだ。
「そうする、宴も楽しんでな」
「そっちもか」
「二つの酒池肉林をだ」
「ああ、どっちもそうなるな」
「楽しむ」
「そうなんだな、まあ別に人の道に外れてないならな」
 それならとだ、久志は応えて述べた。
「それならな」
「いいか」
「ああ、この世界の法にも触れてないしな」
「倫理にもな」
「ならいいさ、じゃあな」
「楽しんでくる」
 そうすると言うのだった。
「夜もな」
「そうか、じゃあな」
「宴とだ」
「飲んで食ってな」
「夜もな」
 宴の後もというのだ。
「どちらもだ」
「そうしていくな」
「そうする、そして楽しんでな」
「満喫したらか」
「まただ」
 あらためてというのだ。
「政にだ」
「入るんだな」
「そうしてだ」 
「治めていこうな」
「一つの戦が終わり」
 英雄はさらに言った。
「世界は救われたが」
「もう一つの危機がな」
「迫っているしな」
「それは他の連中は向かうにしても」
「俺達はまだこの世界に来る」
 眠ればというのだ。
「そうなるからな」
「だからだな」
「それでだ」
 まさにその為にというのだ。
「俺達はこれからもな」
「やるべきことをやっていくな」
「そうしないとならない」
 絶対にというのだった。
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