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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第51話:少女の真実
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「あ,ごめんね」

なのははそう言うと,テーブルの上にある布巾で俺の制服に落ちた
ソースをふき取っていく。

「ありがと,なのは」

俺はなのはにそう言うと,また自分の朝食を食べ始めた。

「なんかあったんか?2人とも」

はやてが目を丸くして,俺たちの方を見ていた。

「ん?なんで?」

「いや,なんか2人の関係が前と全然違う気がするねんけど」

はやての言葉に俺となのはは顔を見合わせた。

「そんなことないよな」

「うん。別に変わりないよね」

俺達はそう言ったが,はやては納得いっていないようだった。

「どない思う?リイン」

「わからないです」

「そっか。あ,フェイトちゃん!ちょっと!」

はやては通りかかったフェイトに向かって手招きした。

「どうしたの?はやて。あ,おはよう。なのは,ゲオルグ」

「「おはよう」」

俺となのはがフェイトに挨拶を返していると,はやてがフェイトに向かって
話しかける。

「フェイトちゃん。この2人の関係が前と全然違うんやけど,
 何があったか知らん?」
 
はやてはそう言って,俺となのはのさっきの行動をフェイトに説明していた。
それを聞いたフェイトはきょとんとした顔をしていた。

「え?別にそれくらいいつも通りだよ」

「は?」

はやては,理解できないというように口を大きく開けていた。

「いやいや,私が知ってる2人はこんなんちゃうで?」

「はやてがなのは達と一緒にご飯食べたのはいつ以来?」

フェイトがそう聞くと,はやては腕組みをして考え込んだ。

「最近私,朝遅いからなあ。先月の初めくらいかなあ」

はやてがそう言うと,フェイトが得心いったという顔をした。

「じゃあそう感じるかも。7月の初めならまだ2人が付合い始める前だよね?」

フェイトが俺達の方を見てそう言ったので,俺となのはは頷いた。

「へ?どういうこと?」

はやてが混乱している様子でそう言った。

「なのは。はやてに言ってないのか?」

「ゲオルグくんの方がはやてちゃんと一緒にいる時間長いでしょ?」

「いやいや,そういう話は女性どうしでするもんじゃないの?」

「だって私はやてちゃんと会う機会少ないもん」

「2人とも,ストップ!」

俺となのはが言い合いをしていると,はやてが割り込んだ。

「つまり,なのはちゃんとゲオルグくんが付き合ってるってこと?」

はやてが早口で尋ねてきたので,俺となのはは頷いた。

「え?はやては知らなかったの?」

フェイトがとどめを刺すようにそう言うと,はやては勢いよく立ちあがった。

「知らんわあああああああ!!」

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