暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第二話『ネオゴルゴムの謎』
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
にしたカルト宗教組織があって、大人達はゴルゴムに、若者達はそのカルト宗教に入るなんてことはよくあったわ。もう響子さんも大人になっていたから記憶にあると思うけど、そのカルト宗教組織が起こした犯罪行為はニュースで何度も放送されていたはずよ。」
 「確かに、それは覚えています。」
 「結局、人に認めてもらいたいだけでエリートへ道を進める人はみんな、根底にあるものは『優れている自分を理解できない人は必要ない』って選民思想が根付いているのかもしれないわ。」
 杏子の話を響子は熱心に聞く。
 「それに、ゴルゴムの作戦の本当に恐ろしい所は行動自体ではなく、人の心を利用する所にあるんだ。奴らは猜疑心を煽っていがみ合わせたり、弱みに漬け込んで悪事を働かせることを平気で行う。こればっかりは当時を知らないとわからないことだ。」
 光太郎は話を付け加える。
 「じゃあ、佐原の親父さんたちが言っていた、こっちに来た頃のアニキの心が消耗しきっていたってのは、ゴルゴムの作戦を目の当たりにしてきたからか?」
 「そうだ。だからこそ、ゴルゴムを壊滅できて平和を取り戻せたと思っていたが…」
 霞のジョーの言葉に光太郎は思いを述べる。
 「でも、今ではSNSの発達もあって、ほら!」
 杏子は自身のアカウントに流れてきた発言を見せる。
 『 100%人工甘味料 @mumimusyu 2分前
   なんか変なカブトムシのコスプレしている人がいるんだけど  2023年x月y日9:42』
 杏子の見せてきた画面にはその文章とともに人型のカブトムシと説明するのがわかりやすい何かが写っていた。
 「杏子ちゃん、これ!」
 その写真に、光太郎はすぐに反応する。
 「うん、多分ゴルゴム怪人だと思う。」
 「でも、どうしてこんな市街地にいきなり?」
 「解らないわ。でも場所はここからそんなに離れていいないし、二分前の投稿だから、今からなら間に合うと思うわ。」
 「ありがとう。行ってくるよ。」
 光太郎は克美達に店を任せて現場へ向かった。

 「エピメル、こんな下らない投稿で本当に南光太郎を誘き出せると思っているのか。」
 リシュナルは呆れるように言う。
 「何も解っていないな。インターネットの普及したこの時代。愚かな人間はインターネットの発言を何でも鵜呑みにする。改造人間でありながら人間の味方をする南光太郎とてそれは同じ。噂をしていれば。」
 モニター越しに映るカブトムシ怪人と、そこに現れる光太郎を見ながらエピメルは笑うように言った。

 「やはりネオゴルゴムか!」
 現場に駆けつけた光太郎はビルにしがみつくカブトムシ怪人を見ながら言う。
 「シュグググ…」
 光太郎に気づいたカブトムシ怪人は地面に着地し、クモ怪人を呼び寄せる。
 「変…身!」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ