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IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
私をなめるなッ!
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自分自身に言い聞かせる。
 清香は感じていた。今装備しているらファールリヴァイブは、いつもとは違うと。
 感覚が広がる。先輩達が頑張って距離を取っているのが見える。私のほうを見て、驚いている先輩も居る。そして、目の前の化け物は唸りを上げて、私を敵だと認識している。

 コール。若干左前の半身になりながら、ロングライフルを呼び出す。展開までいつもは1秒。だが、今はその半分で出来た。それが自信に繋がる。ISと一体となっている自信に。

 「勝負よ、化け物。拓夢君に教わった操縦、見せてあげる!!」

 「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA」


 来た──ッ。速いが、回避できない速さじゃない。一夏はもっと速かった。
 清香は中空から爪を振り下ろすように襲い掛かってきた化け物を、左へスライド移動することで回避する。

 (すごくスムーズ!しかも、私の言うことを直ぐに聞いてくれる!!)

 訓練用のISは、考えてから動作に移るまで0コンマ何秒かのラグがあるのだ。それがどうしても気になっていたのだが、今はそれが無い。清香は思い通りに動けることを確信した。

 着地した瞬間を狙った、左前足への射撃。実弾がラファールのライフルから飛び、吸い込まれるように化け物の足首、つまり間接部へヒット。一撃で抉りぬいた。威力が上がっている。

 続けての攻撃は流石に回避された。

 (先輩達のところへは行かせない!)

 素早く、化け物と先輩達の間に割り込んで道を塞ぐ。そして打つ。
 ダンダンダンダダダン!!清香が放つ弾丸は、徐々にその間隔が狭まっていく。
 ダダダダダン!!恐ろしいまでの指の動きだ。トリーガを引いてからもう一度引くまでの速さが尋常ではない。連射型ではないライフルで、清香は物凄い速射を見せていた。

 (指が動く、早く打てる、当てられる!)

 この化け物みたいな敵を倒せれば、拓夢に追いつけるかもしれない。清香はその一心で、紫に染まるラファールリヴァイブを操り、ロングライフルを打ち続ける。

 「私をなめるなッ!」

 間接部を破壊されては動きが制限される。その状態の化け物には、清香の弾丸を回避し続けることなど出来るはずも無かった。

 GYAAAAAAAA・・・・・・。

 二分後。全身を打ち抜かれた化け物は、地面にくずれ落ちた。

 「や・・・った──」

 それを見届けた清香は、ゆっくりと地面に倒れていったのだった・・・・・・。
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