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IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
私をなめるなッ!
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一夏君対鈴ちゃんの試合。
一緒に模擬戦をやった仲だし、ウチのクラス代表でもある一夏君を応援していた私は、突然飛び込んできた謎のISの攻撃で負傷してしまった。
鋭く走る痛み。涙がボロボロこぼれるくらい痛い。我慢できないくらい、痛い。
でも泣き言を言っている場合じゃなかった。私よりもっとずっと重症な先輩が何人もいたのだ。
その先輩は皆、下級生を守るために自身の体を盾に使った人たちだ。
あの一瞬で反応して、そして後輩を守ろうとした実力者である先輩。その人たちが全員重症になってしまっていた。
「どけっ!」
拓夢君がドアのほうで怒声を上げている。こんな声聞くのは初めてだ。セッシーの時より、比べ物にならないくらい怒ってる。でも、どこか冷静。不思議な人。
私はこんなに怖くて震えているのに、拓夢君は強い意志で皆の先頭に立とうとしている。
それがとても格好良く見えて、憧れて、羨ましくて、妬ましかった。
私も、あんな風に強くなりたい。そう思ったのがクラス代表決定戦の時。
それから訓練して貰っているけど、正直言ってどんどん差がつけられている気がする。
このままじゃ、拓夢君の傍にいられない、不釣合いすぎて悲しい気持ちが膨らむ。
「負傷者から手を貸して出してあげてくれ!!俺もISで救助活動に移る!!」
拓夢君の指示に、先輩達が何も疑わずに従っている。凄い、冷静な判断だ。
重症な人は、ベンチの大きめの破片と制服の上着を使って即席担架を作って運んでいる。
拓夢君もPICを、ISと重症の先輩に同時に使って少しの揺れも許さないという気迫が伝わってくる。
「悪い清香。先にやばい方の人から運ぶ!ちょっと我慢してくれ」
切羽詰った声でそう言う拓夢君、焦った顔をしている。
「う、うん。気をつけて・・」
本当はもっとちゃんと言いたかった。でも、この差がすごく遠く感じて、声が詰まってしまう。
もっと近くに居たい。でも、拓夢君は遠すぎる。
重症の先輩を運んでいる最中、軽症で動ける人は怪我している人の応急手当をしていた。
「これは、医務室に行かないと無理ね。・・・かなり深くまで刺さっているから、抜いたら大量の血が出るに決まってる。・・・そのまま出来るだけ刺激しないように医務室へ!」
「は、はい」
一人の先輩が私の怪我を具合を見てくれた。
やっぱり危険らしい。今は刺さっているから血が出てないだけ。でも、痛みが引いたのはいいけど感覚が無くなってるのは怖い。このまま腕が動かなくなっちゃうんじゃないかって、怖い。
「清香、待たせた!今すぐつれてくから・・・・」
「それより!」
拓夢君の言葉を、大声で遮った。
今は、彼の優しさが
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