やっぱり僕は歌が好き 第十七楽章「人を攻撃する事が出来れば、それ即ち武器である」
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る。
転倒した計7人の内ナイフを持ってた一番手近な男の足を掴むと、その男を武器にして更なる後続者を殴り倒す。
自分で言っていてアレだけど、“男を武器にして”って如何言う意味?
突然振り返った陛下は武器(男)をこちらに投げつけてきた!
ビックリしたが武器(男)は私の後ろにあった出入り口から突入してきた別のブラパンメンバーに向けてのモノで、そいつらも一瞬でノックアウト。因みにこいつらは多分、上階に居た連中なんだと思われるが、合計40〜50人になっても、陛下の圧勝は揺るぎなかった。
見渡す限り一通り伸した所で、まるで用意してあったかの様に懐から結束バンドを取り出して意識朦朧としてるブラパンメンバーの手足を拘束していく。
勿論まだ意識はハッキリしていて抵抗する者も居たけど、それはホラ……陛下のワンパンで眠りの国へと誘われる。
全員を拘束し終わったら、まだ残りが居ないかを確認する為に、一階のトイレに死角部分や二階・三階……最後には屋上へと行き、確認を怠らない。
その間私は一階に残され呻くブラパンメンバーと一緒に居て、少し居心地が悪かった。
全てを確認し誰も残ってない事が解ると、一階のメインルームに戻ってきた陛下が、何時伸されたのか確認できなかったボスの頭を鷲掴みにし、視線をご自身に合うくらい高々と持ち上げ言い放つ。
「金払え!」
ブレない!
「お前の言うアホみたいな金額……払えるワケねーだろう」
そりゃそうだろうな。
「えぇぇぇぇ〜〜〜っ……じゃぁお前は役立たずじゃん!」
いや、その金額に関して役に立つ人間は居ないんじゃないかしら?
「痛でででででで!! ぎやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
突如喚くボス。
幾分だが陛下が鷲掴みにしてる部分が変形して見えるので、頭を握りつぶそうとしてるのかもしれない……ちょ、ちょっとグロっ!
「や、止めろ……止めてくれ! 払いたくないんじゃなくて、払えないんだよそんな金額! か、考えてもみろよ! そんな金額は国家だって無理だろう!」
う〜ん、如何だろう? この国の国家予算なら2000000000000Gくらい、ギリギリ何とかなるのでは?
「う〜ん、確かに言われてみればそうだなぁ……20000000000000Gだとお前等には無理かぁ」
サラリと桁がまた増えた。この額なら国家でも無理だと思う。
「と、当然だろ! お、俺達の負けを認めるから……もっと常識的な金額で頼むよ!」
「僕的には常識的な金額だったんですけどぉ〜」
陛下の辞書に、また新たな言葉を発見した。
“20Gのギターの弁償代金は、20000000000000G(桁数は上昇する余地
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