やっぱり僕は歌が好き 第十七楽章「人を攻撃する事が出来れば、それ即ち武器である」
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
(グランバニア王国:城前地区・東城壁大通り路地ビル内)
アイリーンSIDE
「うるさい、そんな事より僕のギター代200000000000G払えぇ!」
「はぁぁぁ〜!? いきなり何言ってんだテメ〜?」
そりゃそうなる。だけど何言ってるのか解らなくても支払わないと酷い目に遭うわよ(笑)
ならず者達のアジトということもあり、内部は荒れているだろうと予想していたが、思っていたよりも片付いていて利用しやすそうだ。
壁にも高価のか判らない絵も飾ってある。
「ボ、ボス……コイツやべぇッス。色々やべぇーッスよぉ!」
蹴り押され仲間の下まで転がったブラジャー派が、一際喚いた男に自身の足を見せて泣き縋る。
うん、薄々感じてた。色々やべぇーって事は薄々感じてた。でも、もうクセになってる私が居る。
「な、何が如何なってやがる!?」
「そっちのギター被ってるヤツ。其奴が僕のギターを壊した。だから弁償しろ。2000000000000G!」
あら、また桁が増えたわ(笑)
「ち、違うんだボス! ア、アイツが自分のギターを俺に投げつけて壊れたんだ!」
「お前が襲いかかってこなければ、咄嗟にギターで攻撃しなかったんだよ!」
う〜ん……一撃目はね。一撃目はその言い分は採用されるけども……
「それは先刻も言っただろ! 最初に攻撃喰らって意識が朦朧としてる時に、お前が壊れてないギターを投げつけて壊したんだろう!」
「何度も言わせんな! 再度襲いかかってこない様に、先制の反撃をしたまでだ!」
出た、陛下の辞書に存在するパワーワード“先制の反撃”!
「黙れ! 何となくだが話は解ってきた。つまりこのオッサンは俺等ブラッディー・パンサー相手に、恐喝をしようってワケだ……舐めやがって!」
「プフゥゥー! ブラッディー・パンサーだって……何度聞いてもダッセェ〜!(大笑)」
口元を左手でお上品に覆い、煽る様に(ってか煽ってる)笑う。
「き、貴様ぁ……ここが何所だか解ってるのか?」
「ここが何所なのか関係あんの?」
あるでしょう。所謂敵陣の真っ只中ですよ。
「この野郎、馬鹿にしやがって……おい、このオッサンをぶっ殺せ!」
ボスの掛け声と共に、14〜15人居たブラパン共が一斉に襲いかかってくる。(ブロドーとパリスは除外)
全員手にはナイフだったりショートソードなんかを持っている……が、陛下がお側に居てくれるだけで、恐怖心は湧いてこない。
さて、ブラパンアジト制圧までの工程は、陛下の動きを正確に認識できなかったので、ダイジェストでお伝えするが……
まず最初に襲いかかってきた3人を、何か殴る様なモーションで同時に吹き飛ばすと、後続で襲いかかってきた4人にブチ当て転倒させ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ