やっぱり僕は歌が好き 第十六楽章「いざ敵陣へ」
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この場でのやり残しが片付いた事で、やっとブラパン事務所へ移動になった。
その際、陛下は私に「来るかい?」と悪戯っ子の様な顔で聞かれ、少し考えてると今度は「性格が悪い自覚があるのなら、きっと楽しめると思うよ」と言われ即決! “行かない”という選択肢が完全に消失した瞬間ですわ。
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(グランバニア王国:城前地区・東城壁大通り路地)
広大なグランバニア城の東城壁大通りを南に歩き、城下町の最も南側に辿り着く……
西に目をやればグランバニア城の正門が遠くに見え、東の路地に視線を動かせば、大通りから五件目に目的の建物が姿を現す。
土地面積にしたら300平方メートルくらい。
地上三階建て築20年くらいの中規模ビル。
そのビル全てが、このブラパンのアジトである。
詳しい事は知らない(解らない)が、元々は何処かの商社が事務所用に建てたのだが、当時の王都の発展ラッシュの波に乗り、もっと良い土地に数年で転居。
その後に何人かがオーナーになって、現在はギャング団“ブラッディー・パンサー(笑)”が居座っている。
見た感じゴロツキが屯してる様には見えない。
老朽化も感じないし、十分綺麗で一般的なオフィスビルと違いは無い。
そんなビルを正面に見て、左端に青い扉がある。
陛下はその扉を支え合ってる二人のブラパンに開けさせる。
中に入ると、正面左には多分トイレだと思われる白い扉があり、右に上階へ上がる広めの階段……その右側には一階の部屋へと通じる黒茶色の扉がある。
その扉のノブをパンティー派が回した瞬間……陛下はブラパン二人を勢いよく蹴り、室内へと突入した!
「な、何だテメーはぁ!?」
驚いた中に居たブラパンのメンバー……当然の台詞である。
「こっちの台詞だ馬鹿者ー!」
突入した陛下の返答は……全然当然じゃ無いです。絶対向こうの台詞ですわ!
「お、おい……ブロドー、パリス……何なんだコイツは!?」
多分、足を折られている二人が“ブロドー”と“パリス”なんだろうけど、どちらがとっちなのかは知らない。興味ないし。
「うるさい、そんな事より僕のギター代200000000000G払えぇ!」
「はぁぁぁ〜!? いきなり何言ってんだテメ〜?」
そりゃそうなる。だけど何言ってるのか解らなくても支払わないと酷い目に遭うわよ(笑)
アイリーンSIDE END
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