暁 〜小説投稿サイト〜
剣の丘に花は咲く 
第五章 トリスタニアの休日
第六話 キス!?! キス?!? 
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ニエスは舌打ちを一つすると、しなだれかかるルイズの肩を掴み壁に押し付けると共にルイズの唇を奪った。
 突然のことで抵抗も出来ず唇を奪われたルイズだったが、直ぐに暴れだしアニエスの手から逃れようとするが、鍛えられた手から逃れることは出来ない。鼻息も荒く目を動かしアニエスの顔を見ると、アニエスはルイズではなく後ろの小姓を見ている。勝手に人にキスをしながら無視をするアニエスに対し、瞬間的に血が昇ったルイズは、アニエスの頭を逃げられないようにガチリと固定すると、急に頭を掴まれたことに驚き口が僅かに開いた隙を逃さず、自身の舌を滑り込ませた。

「ふむぐっ?!」

 まさか逆襲されるとは夢にも思っていなかったのだろう。驚愕に目を見開くアニエスの口に自身の口を更に押し付けると、小さな舌でアニエスの口内への蹂躙を開始した。

「っぐぐ?! ふむぶ?? にゅぶっ?!?」
「……んむ……ん……んく……んん……」

 逆にルイズを引き離そうとしだすアニエスだったが、早くもアニエスの舌を捕まえたルイズの舌が敏感な舌の裏側を舐め回し、更には器用に絡めると一気に吸い上げるなどしたことにより、一気に腰が抜け力が抜けた結果。

「ふむっ……んっ?! にゅるぅっ??!!」
「ん……んん……ぁ……んんん……っ」

 遂には女の子座りで床に座り込むアニエスの頭を掴んだルイズが、無理矢理顔を上に向かせアニエスの口を吸い続けることになった。完全に攻守が逆転しても、ルイズは手を緩めない。さらにルイズの行いは過激になっていく。
 アニエスの顎を上げると、ルイズは僅かに口を開き自分の唾液を流し込み始めたのだ。  
 
「ぐびゅっ?! っんごっ! んぅくっんぅく……っぶぅ??!」
「んぁ……ぁぁ……ぅぁ……んんぅ……」

 強制的にルイズの唾液を飲ませれるアニエスは、必死に抵抗をしようとするが、その度に的確に口の中の敏感な箇所を刺激され、突き放す力さえ出なくなる。

「……ぁ………ぁ……ぅ……」

 目から光がなくなり、アニエスがうわ言のように声を漏らすような状態になるのを確認したルイズは、そこでやっとアニエスを離し、どぽりと音を立てながらアニエスの口の中から舌を引き抜いた。
 壁に倒れこみ、ずるずると床を滑るアニエスを横目で見ながら口元を拭ったルイズは、静まり返った一階の酒場を見下ろすと、こちらを凝視する男達を見下ろし、

「何? 文句あるの」

 まるで氷のような鋭利で冷たい声を掛けると、一斉に男達は背を向けた。背を向ける彼らの腰が微妙に曲がっているのにルイズは気づいていたが、今はそれを気にしている場合ではない。再度ぎこちなくも喧騒が戻りつつある一階の中に、部屋から出て来た小姓が店から出るのを確認したルイズは、座り込むアニエスの肩を揺らし始めた
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