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レーヴァティン
第二百七十七話 神殿に入りその三

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「ただ本能のまま来てもね」
「動きは見切っているでござるから」
「倒せるよ」
「そうでござるな」
 智は正宗を手に応えた。
「実に、ただ」
「うん、守りはかなり固めていても」
 堅固な布陣の外に柵そして堀を築いている、そして術への備えもしている。だがそれでもというのだ。
「損害はね」
「出ているでござる」
「敵は術も使うし」
 術への備えすら突き破ってだ。
「それに遠距離攻撃だってね」
「してくるでござる」
「ブレスも吹くから」
「酸や毒のものを」
「だからね」
「これだけ守りを固めていてもでござる」
 そうしていてもというのだ。
「損害はでござる」
「出ているよ、仕方ないね」
「それはでござる」
「それも結構出ているけれど」
 それでもというのだ。
「けれどね」
「これは神との戦でござる」
 それ故にというのだ。
「まことにでござる」
「仕方ないよ」
「そうでござる、傷付いた者達はでござる」
「手当や回復をさせる」
「そして死んだ者もでござる」 
 そうなった者達もというのだ。
「復活させるでござる」
「それで寿命でないならね」
「生き返るでござる」
「それでまた戦ってもらう」
「そうするでござる、損害が出ても」
 そうなってもというのだ。
「戦うでござるよ」
「このままね」
「まずは数を減らし」
 敵のそれをというのだ。
「そしてでござる」
「それからね」
「あらためてでござる」
「掃討もして」
 数を減らした敵達をというのだ。
「神殿にでござる」
「入ろうね」
「クトゥルフがいるそこに」
 その場所にというのだ。
「そしてでござる」
「そこでね」
「クトゥルフと戦いそして」
「勝つでござる」 
 そうしようとだ、智は剛に軍の采配を執りつつ話した。
「そうするでござる」
「うん、これまでより大変な戦いだけれど」 
 今もブレスが来て兵達が倒れている、こちらも術や砲撃や銃撃を放っているので近代戦の様になっている。
「けれどね」
「勝つでござるよ」
「人間も強くなって束になれば」
「侮れないでござる」
「そう、強いよ」
 剛は言い切った。
「本当にね」
「その通りでござる」
 智も言い切った。
「群棲何とかではないでござるが」
「そうしたお話もあったね」
「人は一つになれば」
「大勢がね」
「それで、でござる」
 まさにというのだ。
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