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レーヴァティン
第二百七十七話 神殿に入りその二

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 自身が得意とする召喚の術を放って戦っていった、戦はそのまま続いていた。
 その中で食事も摂った、峰夫はパンを食べて言った。
「やっぱりこうした時はでありますな」
「お米よりもだな」
「麦つまりパンでありますな」
 共に食べる芳直に応えた。
「この方がいいでありますな」
「かさばらないし炊く手間がなくな」
「すぐに食べられるであります」
「どうしてもだ」
 芳直もパンを食べている、そのうえでの言葉だ。
「お米だとな」
「干し飯があるでありますが」
「あれにしてもだ」
「中々厄介であります」
「水をかけないとな」
 干し飯自体にである。
「食えないな」
「そうであります」
「しかもあまりに寒いとな」
「握り飯は凍るあります」
「それで食えなくなるな」
「そうであります」
「そこまで考えるとだ」
 それならというのだ。
「パンの方がな」
「戦の時はでありますな」
「いいな」
「そうでありますな」
「米は俺も大好きでだ」
 正も好きだ、それで言うのだった。
「非常に優れた穀物だ」
「収穫高がかなりであります」
「麦の十倍は獲れるしだ」
 正はさらに言った。
「栄養もな」
「胚芽を取らずにであります」
「玄米だとな」
 こちらの米を食うと、というのだ。尚鎌倉時代の武士達はこちらを主食にしていてかなりの量を食べていた。
「そうだな」
「そうでありますな」
「だからだ」
 それでというのだ。
「米はな」
「優れているでありますな」
「麦よりもな、だが」
「こうした時はであります」
「麦もっと言えば麦から作ったな」
 そうしたというのだ。
「パンの方がだ」
「いいでありますな」
「固く焼いたパンをだ」
 それをというのだ。
「食うことだ」
「そうでありますな」
「では俺達もな」
「パンを食べて」
 峰夫も応えて話した。
「そしてだ」
「そのうえで、でありますな」
「休みな」
 そうしてというのだ。
「また戦おう」
「ではであります」
 峰夫はパンそれにピクルスとソーセージを口にした、そして水を飲んでから休んだ。幕府と帝国の軍勢は夜の間も戦い続けた。
 やはり深き者共は夜の方が強い、だが剛は柵を飛び越えんとした彼等をだった。
 斧で左から右に両断した、それも数体まとめてそうしてだった。
 斧を構えなおしそのうえで言った。
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