第50話:新兵器登場
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リーがそう言うと,目の前に廃棄都市区域を模擬したビルが立ち上がる。
そして,少し離れたところにガジェットが出現した。
俺となのはは目を合わせ,小さく頷きあうとガジェットに向かった。
1時間ほどいろいろな状況を想定して,対ガジェット戦でのAMFCの効果テストを
実施した俺となのはは,シャーリーのところに戻った、
「どうでした?」
シャーリーの問いに対して,なのはは首を振った。
「私にとってはあんまり意味無いかな」
「なのはさんは砲撃型ですもんね」
「そうなの。基本的にガジェットとの接近戦はやらないから。
唯一利点があるとすると,不意にガジェットに近寄られても,
防御の強度が落ちないことだけど,稼働時間が5分じゃね・・・」
「そうですか・・・」
シャーリーは肩を落としていた。
「俺はすごい楽になるけどな」
「だってゲオルグくんは接近戦が主体だもん」
「まあね。そう考えると,こいつは使い手を選ぶな」
「うちの前線メンバーだと私とキャロ以外は使える場面があるんだね」
「そうなるな。残念だったな,なのは。新兵器が使えなくて」
俺がそう言って,なのはの肩を叩くと,なのはは頬を膨らませた。
「いいもん。私はこんなのなくてもちゃんとできるもん」
「ちゃんとできるもんって・・・子供じゃないんだから」
「にゃはは。そうだね」
なのはが笑ったので,俺は内心で胸をなでおろした。
「じゃあどうします?全員分は作るのやめますか?」
シャーリーがそう尋ねてきたので俺は少し考えた。
「いや,一応全員に配備しよう。狭い空間での戦闘になれば,
なのはやキャロにも防御面でのメリットがあるだろ」
「解りました。じゃあ人数分プラスアルファで作るようにしますね」
「頼む。あと,ヴィータやシグナムにも一度使ってみてもらわないとな」
「そうだね。2人の意見も聞いてみたいし。じゃ,戻ろっか」
なのはの言葉をきっかけに俺達は隊舎へと向かって歩き出した。
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