やっぱり僕は歌が好き 第十四楽章「夢をあきらめない様、言葉を贈る」
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涙腺が崩壊しっぱなしだ。
まだ卒業式本番じゃないのに、曲だけで泣ける。
今年の卒業式は脱水症状者が続出するだろう……間違いなく!
当日ハンカチを販売したら一財産儲けられるかもしれないわ。
「ふふふっ、感動してくれたなら幸いだね」
皆が感涙に咽び泣く中、優しく笑うと立ち上がり一番近くに居たリューナ嬢の頭を撫でてピアノから離れる。
あの場所に立ってれば良かった……
「さぁ、曲は渡したよ。如何使うかは君たちに任せるし、アレンジだってして構わない。2曲あるんだし、魔技高校・芸高校どちらかに振り分けて披露するのもアリだし、双方の卒業式で両曲とも披露するもアリ。どちらか片方はお蔵入りだって構わないからね」
「絶っっっっ対にヤダ! お蔵入りだけは絶対にさせない!」
「そうねアイリの意見に私も賛成よ。少なくとも芸高校は2曲とも使用する!」
私の我が儘の様な発言にピエが賛同。画家(志望)連中も首を縦に振って同意の意思。
「何言ってるの? 魔技高校は芸高校の卒業式とは多少異ならせるつもりなのだから、両校共に2曲使用するとなれば作業量は倍よ! 泣き言は言わないでよ皆」
陛下に頭を撫でられデレッとしてた表情とは打って変わって、凛とした顔で皆を見渡すリューナ嬢。
「とは言え……だよ、俺等もMSVで両校の卒業生を写しまくる作業があるわけだし、芸高校の美術専攻者だって絵を描く作業が大量に発生するから、2曲も歌える様に……少なくとも人前で歌える様になる練習をする時間は少ないと思うんだ」
「……ボセック先輩の言い分は最もですわね。私などは授業の他にも王家から依頼されてる新製品の開発作業もありますし……音楽の素人が2曲も歌い熟せる様になるには、些か時間が無さ過ぎます。でも2曲とも使いたいですし……」
「何もこの場に居る全員で歌えなくってもいいんじゃない?」
「……と、申されますと?」
音楽以外の分野担当達を代表してリューナ嬢が発言。
その言葉に対してお父様が軽い口調で状況打破の助言!
「つまりさ……両方の卒業式本番で音楽を披露するのはピエッサちゃんとアイリーンちゃんだけで、他は絵を描いたり写真を撮ったりその両方の飾り付けをしたりすれば良いんじゃないかなぁ? 知らんけど」
「そうですわね。本年度から卒業式は各校日にちをずらして行われるわけですから、音楽専攻者のお二人には残りの8ヶ月間を使って2曲を完璧にしてもらい、各々の卒業式で披露して頂く形にしましょう」
なるほど……歌うのは私
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