やっぱり僕は歌が好き 第十二楽章「嫌味にも高級感が出る」
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でもザンネ〜ン、俺がコイツを女にしてやり、その股で色んなセンセーを垂らしこんでたんだぜぇ! オッサンみたいな無価値なオヤジに股開かねーよ。ギャハハハハ(爆笑)」
この男を殺してやりたくなったが、それよりもこの場の皆の反応が気になって、思わず顔を見渡した。
大半がピエと同様にドン引き + 嫌悪の表情だったが、リューナ嬢と陛下は一際違ってた……
リューナ嬢は何時もの可愛らしい表情が思い出せないほど鬼の様な顔をしており……それとは逆に、陛下は楽しそうに笑って居られる。これが経験の差ってやつ?
そ、そんなに楽しいですかねぇ……この状況?
「こ、この無礼な部外者が……………!!」
「おぉ怖い……お嬢ちゃんも俺が女にしてやろうk…ぐふっ!!(ドンッ!!)」
押し殺す様なリューナ嬢の言葉にヘラヘラ顔で声を掛け、彼女の顔に手を伸ばした時……突如トーマスの身体が天井に叩き付けられた!
言ってる意味が解らないわよね? えぇ私も解らないのよ。
この自習室は演劇の練習にも使用したりするので、天井が8メートルくらいはある広い部屋なのだが、細身でも身長が180センチメートル弱ある男が、突然飛んだのだ!?
因みにヤツの真下には、拳を突き上げた状態の陛下が……
まぁ状況から推測すると、陛下がヤツを殴り上げた(?)のだと思う。
大人の男が8メートル以上高い天井に勢いよく衝突する威力で殴り上げられたら、無事生きてられるのだろうか? 私としては一向に構わないのだが、陛下のお名前に傷が付くのだけは避けたい。
そんな思いとは裏腹に、自然の摂理に従って落ちてきた男を、今度は華麗に蹴り飛ばす陛下に濡れる。
だが先程とは違い、今回は聞き逃さなかった言葉が……
蹴り飛ばす瞬間(もしくは直後)に『ベホマ』と陛下のお声が!
部屋の端まで10メートルくらいあったのだが、壁際ギリギリの所でヤツの身体は停止した。
そしてお腹を押さえながらヨロヨロと立ち上がるヤツに陛下が「ちょっとこっち来い」と、ステキな声で話しかける。
「えぇ〜〜〜……社長が吹き飛ばしたんじゃん(汗)」
ピエは私とは違う感想を呟きながらも、この状況を見守っている。
なおリューナ嬢は初めて見る満面の笑みで状況を楽しんでいる。
「テメェ〜何しやg「うるせーな、こっち来いって言ってんの。バギマ!!」
突如ヤツの真後ろに空気の塊の様な物が出来たと思ったら、それに吹き飛ばされる様に今度はこっちに吹き飛ばされる男。
だが今度は勢いがありすぎて、陛下にぶつかりそうになったが、吹き飛ばした当人は分かっていたらしく、直前で踵落と
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