やっぱり僕は歌が好き 第十二楽章「嫌味にも高級感が出る」
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。
「何だとこのアマ!」
片やこの言い回しである。
過去の自分に『この男だけはやめとけ』と教えてやりたい。
「まぁまぁお嬢さん。このアホも関係者なのかもしれないじゃん(薄笑) それくらいは確認してやるのが、我々高等生物の温情じゃないかなぁ?」
流石は高等生物中最高位であらせられる陛下のお言葉!!
「ピエッサちゃん。この字が読めない可哀想な子は、卒業式制作の関係者なの? 今回の責任者な君なら知ってるよね」
並の人間であれば、今の陛下の台詞に“この集まりが何で誰がリーダー”かを判りやすく集約している。しかもコイツがアホだという事も!
「いいえ。私はこの手のアホが嫌いですから」
本当に嫌いなんだろうなぁ……ピエの眼がクズ宰相を見る時より酷い(笑)
「何だとこのアマ!」
お前それしか言えないのか?
「はぁ〜……少なくとも、この国の宰相閣下と口論してる時は、お互いの知性のぶつけ合いを感じて幾ばくかは楽しいですけれど、こうも無知だと人生へのやるせなさを感じますわね」
相手をするだけ時間の無駄だと言いたいのだろう。
「じゃぁ……今日からお前の名前は“グリンガムの”君ね(笑)」
「……?」
陛下は“グリンガムのムチ”と掛けてるのだろうけど、当の本人はピンときて無い様だ。
「……嘘でしょ、このアホ」
リューナ嬢の呟きに私も同意する。
「社長……この男には、カジノの景品でコイン250000枚で獲得できる品は高級品すぎる様ですわよ」
カジノコイン1枚が20Gなので、5000000G相当の名は役者不足が過ぎる。
「何ワケわかんねーこと言ってんだ? 関係だったらある」
「ほ〜う……それはどの様な関係ですかしら“はがねの”君?」
ランクが下がった(笑)
「コイツ! コイツは俺の女のひとりだ」
二年以上前に別れて以来、事務的な会話さえしてない私を指さし自分の女扱い。
この男の頭の中は如何なってるんだ?
「え〜っと、つまり……軍高官の奥様は、極秘事項に該当する様な事柄を議題に出す会議に出席しても良い……と“トゲの”君は仰られるのですね?」
あ、またランクが下がったわ(笑)
「うわ、絶対ヤダ……そうなるんだったら、私アイツと結婚しない」
ピエには今の彼氏と別れるという選択肢が無いらしい。
まぁ悪い男じゃ無さそうだから良いけど……
「まぁまぁピエッサちゃん(笑) そんな事より僕はアイリーンちゃんの男の趣味の方が気になるなぁ」
「ち、違います社長! 田舎から出てきたての、まだピュアだった頃の愚かすぎる過ちですわ!」
ホンっっっっとぅに迷惑な話だわ!
「何だぁオッサン? 俺の女に興味あったのぉ??
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