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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第46話:監査
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。あんなもんが見つかってしもうたら,私らがクビになるだけでは
 済まんからね」

はやてはそう言うと隊舎の中へ戻ろうとする。
俺が動かずにいると,はやては振り返って声をかけてきた。

「ゲオルグくんは行かへんの?」

「タバコ吸いたいから」

「そっか。吸いすぎはあかんよ」

はやてはそう言ってヒラヒラと手を振ると,隊舎の中へと消えた。
俺は,玄関前の階段の隅の方に腰を下ろすと,胸ポケットからタバコを
取り出し,薄暗くなった空に向かって煙を吐き出した。

1本を吸い終わり,もう1本吸おうと胸ポケットに手を伸ばした時,
玄関前に見覚えのある1台の車が止まり,運転席から執務官の制服を着た
フェイトが降りてきた。

「こんなところで何やってるの?ゲオルグ」

「ん?たそがれてた。なんかちょっと疲れちゃって」

「大丈夫?仕事のしすぎじゃない?」

フェイトが心配そうに俺の顔を覗き込む。

「いや,そういうんじゃなくて,気疲れしたっていうか・・・」

俺がそう言うと,フェイトが何かを思い出したように手を打った。

「そういえば,地上本部の監査があったんだっけ。お疲れ様」

「いや。受け答えは全部はやて任せだったし,俺はその場に居たってだけ
 なんだけど,なんかね・・・」
 
俺はそう言うと,立ち上がってズボンについた砂埃を払った。

「非合法活動にどっぷり漬かってきたせいか,監査とか査察って聞くと,
 妙に緊張しちゃってさ。情けないね」

俺がそう言うと,フェイトは何かを考えるようにしばらく地面を
見つめていたが,何かを決意したかのように俺を見て口を開いた。

「ねえ,ゲオルグ。少しドライブにつきあわない?」



俺は,フェイトの車の助手席に座っていた。
しばらくして,フェイトが意を決したように話し始めた。

「この前ゲオルグが教会で話してくれたことってさ,調査そのものは
 非合法なんだよね?」

「そうだね」

「なんで,そこまでしたの?」

フェイトにそう聞かれて,俺はどう答えるべきか少し迷った。

「なんでだろうね。たぶん,憎かったからかな」

「憎かった?」

「うん。俺の姉ちゃんがスカリエッティに殺されたんだって知った時に,
 スカリエッティを殺したいと思うほど憎んだんだよ」

「うん」

「で,スカリエッティと最高評議会の間につながりがある可能性が高いって
 知った時に,スカリエッティに向かってた感情が最高評議会に
 向いちゃったんだと思う」

「うん」

「だから,あんな無茶な調査を実行に移したんだろうね。
 それがどれだけ周りに迷惑をかけるかも考えずに」

「迷惑だなんて。それに結果として最高
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