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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第45話:シュミット3佐のタイマン指南
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ゃねえかよ!
 エリオやキャロですらきちんと書いてるのに,お前は何やってんだ!?」

俺が大声でまくし立てると,なのはがスバルの戦闘詳報を手に取った。

「まあまあゲオルグくん。報告書の不備くらいでそんなに怒らなくても・・・」

スバルの戦闘詳報を眺めていたなのはの言葉がそこで途切れる。

「・・・これは・・・ひどいね・・・スバル,真面目に書いたの?」

「えっと,一応真面目に書いたつもりです・・・」

あまりの剣幕にシュンとなったスバルを見た俺は,怒りのボルテージがすっかり
下がってしまった。

「なのは。今まで教導官としての仕事も忙しいと思ってたから,
 この類の報告書については,点検しなくていいって言ってきたけど,
 スバルの報告書に関してはなのはが分隊長の責任で点検した上で,
 俺に提出してくれ。頼む。」

「了解。ごめんね,今まで気がつかなくて・・・」

「いや,今まではそれなりにちゃんとした体裁で出てたから,
 俺も気がつかなかったんだけど,たぶんティアナが代筆してたんだな」

俺がそう言ってちらりとスバルの方を見ると,肩をびくっと震わせていた。

「スバル。一言言っておくけど,お前らの書いた戦闘詳報は俺や
 はやてが書く戦闘報告書の付属文書として本局上層部の目にも入るんだぞ。
 その辺をよく考えてこういうスキルも身につけておけよ。
 ただの戦闘バカじゃこの先困るのはお前だからな」

俺がそう言うと,スバルは報告書を書きなおし始めた。

「ところで,他の連中は?」

「ティアナははやてちゃんに連れられて本局に行ったよ。
 ライトニングはフェイトちゃんと現場調査。
 シグナムさんとヴィータちゃんはオフシフトだよ」

「じゃあ,前線メンバーはお前らだけか。何もないことを祈るよ」

「ゲオルグくんがいるじゃん」

「俺を前線メンバーに数えるなよ。一応副部隊長だぞ」

「そんなこと言いつつ,毎回出撃してるけどね」

「ほっとけ」

俺はそう言って,副部隊長室に戻った。


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