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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第45話:シュミット3佐のタイマン指南
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 そのペンを見るとテロリストがガタガタ震えだしてね」

「何でですか?」

「ほら,なのはの魔力光ってピンク色でしょ。でピンク色の物に対して
 無条件で恐怖を覚えるようになったみたい。ま,おかげで尋問は
 楽だったけどね」

「というと?」

「しゃべらないとまたあの砲撃くらわすぞって言ったら,聞いてないことまで
 ペラペラとしゃべってくれたよ」

俺がそう言うと,ティアナは大笑いしだした。



「ゲオルグさん」

訓練スペースの入り口が近づいてくると,ティアナが少し真剣な面持ちで
俺を見ていた。

「私,この1週間ゲオルグさんに色々教わって,自分でも感じるくらいに
 強くなれたと思ってます。本当にありがとうございます」
 
ティアナはそう言って俺に向かって頭を下げた。

「別に俺のおかげじゃないでしょ。ティアナが強くなったのはティアナの
 努力のたまものだよ。俺はちょっとお手伝いしただけ。
 ま,あとはなのはが基礎からみっちり鍛えてくれたからかな。
 今までは成長を実感できなかったかもしれないけど,
 この1週間の成長はなのはの基礎訓練があってのものだから
 それを忘れないようにね」

ティアナは顔を上げると,大きく頷いた。

「あ,あと」

「なんですか?」

「さっきの話を俺から聞いたってなのはには絶対言っちゃだめだよ」

ティアナはものすごい勢いで,ぶんぶんと首を縦に振った。



訓練スペースの入り口の近くで,隊舎へと戻るフォワード4人を
俺はなのは・フェイト・ヴィータの3人と一緒に見送った。
ここ最近は,フェイトがエリオとキャロの,ヴィータがスバルの,
俺がティアナの面倒を見ている。

「あの子たちはどう?」

「スバルはまあまあだな。セカンドモードも基本は今までと変わらねーから。
 ただ,相変わらず行動が短絡的というか視野が狭いというか,
 言葉は悪いけど脳筋なんだよなー,スバルは」
 
「エリオとキャロもまずまずいい感じだよ。エリオはセカンドモードの
 扱いにだいぶ慣れてきたし,キャロはセカンドモードって
 言っても実際はリミッタ解除に近いから,今まで通りだしね」

「ティアナはかなり成長したぞ。最初はダガーの扱い方が解ってないみたい
 だったから,ただ振りまわしてるだけって感じだったけど,剣とダガーの
 取り回しの違いをちょっと教えてやったら,あっという間にモノにしたよ。
 おかげで,戦術面を鍛える余裕もできたからそっちも向上してるな。
 あとは俺がいなくても勝手に強くなるよ,個人戦ではね」

なのはの問いかけに対して,俺達3人がそれぞれに答えると,
なのはは満足そうに笑った。

「そっか。じゃあ
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