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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第41話:えっ、幼女の保護ですか?
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敵の襲撃も無いとは限らんから,
 警戒を怠るなよ」
 
「判ったわ。ゲオルグくんは?」

「俺は,フォワード陣を指揮してレリックの捜索だ」

「了解。気をつけてね」

「シャマルこそ。ヘリにはお前しか頼れるのが居ないんだから気をつけろよ」

「ええ」

俺とシャマルがそんな会話を交わしている間に,ヘリは目的に上空に
到達し,徐々に高度を下げていた。

「ゲオルグさん,シャマルさん。着陸しますよ」

「「了解」」



ヘリが着地すると同時に俺とシャマルはヘリを降りた。
ヘリから出ると,スバルが俺とシャマルを女児が発見された現場に
案内してくれた。
そこには,蓋の空いた地下水道へのマンホールがあり,
片方の足に鎖のつながれた金髪の女児が寝かされていた。

「ゲオルグくん。この子は私が連れていくわね」

「ああ,頼む」

シャマルが女児を抱きかかえてヘリに向かっていく。

「ティアナ,レリックは?」

「こちらです。すでに私が封印処置をしておきました」

俺が聞くと,キャロがケースを持ってきた。

「よし。じゃあヘリに運んでおいてくれるかい」

「はい」

キャロは返事をするとヘリにケースを置いて戻ってきた。
俺はフォワードを集めると,全員の顔を眺めた。
4人とも,引き締まってはいるものの固さは感じられなかった。

「全員状況は把握しているか?」

「「「「はい」」」」

「よし。ではこれから地下水道に入りレリックの捜索を行う。
 だが,みんなも知っての通り,空にガジェットが出現しており,
 リイン曹長は隊長や副隊長とそちらの迎撃に当たっている。
 シャマル医師は先ほど保護した女児を隊舎に移送中だ。
 よって本作戦ではキャロに索敵とレリックの反応追跡を頼むよ」

「はい。解りました」

「何か質問は?」

俺が4人に対してそう言った時,通信が入った。

『ロングアーチよりロングアーチ02。応答願います』

「ロングアーチ02だ。何か?」

『今,陸士108部隊のギンガ・ナカジマ捜査官から通信がありまして,
 6課の現場責任者と話がしたいそうなのですが,つないでもよろしいですか』

「いいよ」

俺がそう言うと,通信画面にスバルに似た雰囲気の女性が現れた。

『陸士108部隊で捜査を担当していますギンガ・ナカジマ陸曹です』

「機動6課副部隊長のゲオルグ・シュミット3等陸佐だ。
 で,早速で申し訳ないがどんなご用かな?」

『私の方で捜査をしている別の事件とそちらで保護された女児との間に
 関係があるのではないかと思われまして,私もそちらの作戦に
 合流させていただきたいのですが』

「申し訳ないが
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