フェアリー・ダンス編
新世界編
説得
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おこう。『亜式』とは、簡単に言えば自分で作った技。その本人の特技を極めて技に昇華したものだ。ちなみに、その技系統の免許皆伝者のみが開発を許される。
沙良は『水城流戦闘術』により、瞬間的に対物破壊力を増加することで、パンチ一発、蹴り一発の威力を高めることができる。みそは重心移動らしいのだが、今の俺は出来ない。
で、今のラ○ダーキックはそれに重力加速度を加えている。必然、落下時間に比例して威力はあがるんだが……この間、最新鋭の巨大AI兵器のテスト機を一撃で壊したと聞いたのはきっと空耳だ。だいたい、人体がそんなものにぶつかったら、ただじゃすまない。……やりかねない化物がうじゃうじゃいるのがここなのだが。
仮にも、その噂が本当だった場合、人が食らえばただではすまな……って、やばい!?
架空の移動術『縮地』もかくや、というスピードでバックすると、轟音をたてて床が割れる。
マットを貫通して奥の木製の床をも割っているのが何とも非現実的だ。
「……殺す気ですか、沙良さん?」
「まさか受けようとするとは……危なかったです」
ガチで当たった時のことを考えてなかったぽい。
道場は広いといっても今は調度混んでいる。組み手はこれぐらいにして、地下のある施設に向かった。
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水城家、地下エリア
――ここは水城家や国家が重要機密(特U級)に指定されてる場所で、一般門下生は存在すら知らない。
傭兵派遣会社『サジタリアス』、裏社会では戦争屋として知られる大企業だ。
ただし、数ある戦争屋の中で『サジタリアス』はかなり浮いた会社だ。主に受ける依頼は『紛争鎮圧』もしくは『戦争抑止』。
戦争を根絶するために存在する平和組織なのだ。
ついでに言うと、『水城家が経営する』会社であって本家とは関係ない。会社は各国の軍部、国連と関係をもち、世界中に支部がある。
つまり、本家が目の上のたんこぶである水城家を潰せないのはこの会社のせいだ。
ところで何故ここに来たのかというと、蓮兄に呼ばれたからだ。
呼びつけた本人は射撃練習レーンでハンドガンを片手にお楽しみ中だった。
俺はハンドガンを1つ借りて、ろくに見もせず、蓮兄に向けて発砲した。
狙い違わず、蓮兄のハンドガンに命中し、粉々に砕いた。
「おわ!?……って、螢か。悪かったから、銃口こっちに向けないでくれ」
「……………」
横に銃を向けると、蓮兄が撃ち漏らした的を残弾五発分全て撃ち落とす。顔は笑顔のまま、蓮兄に固定していた。
「…
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