暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
フェアリー・ダンス編
新世界編
説得
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
武力で全てを解決してきた。平和的な方法を取っていても、結局最後は闘争で解決する。それは愚かなことだとは思わないか?」


――でも、あたしは身を以て知った。力が全てだと。あたしをこんなにしたやつらの憎悪を糧にそれを体現した。……あたしは、間違っていたの?


「怒りや憎しみで得た強さは悲しい力だよ。ただ、それも君の力。だから、《力が全て》という理念で強くなった君を誰も否定できないし、俺はしない。だから、間違ってない」


――じゃあ、あたしは、これからどうすればいいの?本当は、誰も、傷つけたくないのに……


「今度は誰かを助けるために戦ってみな。それはそれで気持ちのいいものだぞ。手始めに、俺達を手伝ってくれると助かる」

「………台無しよ、あんた」


どうやら、意識がとんでいたようだ。落下した森の中であたしは横たわっていた。


「ともかく、勝負は俺の勝ちってことで、約束は守れよ」


「あーもーいいわよ。手伝えばいいんでしょ、手伝えば。……そのかわり、ちゃんと話なさいよ。全部」

「ああ……」


それにしても何だか頭が寝心地のいいものに乗っている。

そして、何故この人はこんな至近距離で見下ろしているのだろう……………って!?


「あ、あ、あんた!!何やってるの!?」

「………?膝枕だが」


しゅたっ、と音がしそうな勢いで立ち上がると、ギロリと睨み付ける。


「な・ん・で、あんたに膝枕されなきゃいけないのよ!ていうかよく考えたら、あんたの名前知らないし!」

「固い地面に寝かせるのもあれだったしな。レイだ。よろしく」


わいわいがやがや。真っ赤になって殴りかかるヴィレッタに笑いながらそれをかわすレイ。そんな2人を微笑みながら眺める2つの影があったのは誰も知らない。








_____________________________________










予想より、早くに目的を達することができた俺は実家で沙良と組み手をしていた。

ALOがプレイヤースキル重視ということなら、現実世界での鍛練は無駄なことではない。ということだけでなく、リハビリも兼ねている。


「はぁ!!」


沙良が放つ強烈なローキックをバックでかわし、替わりに踏み込んで、掌底を肩口めがけて突き出す。

沙良はそれをはたき落とすと、視界から消えた。

慌てて頭部を腕をクロスさせて守ると、踵落とし――ではなく、仮面ラ○ダーの伝統的な決め技らしき(ちょっと違う)キックを見舞われる。


『水城流戦闘術・格技・亜式、天槌』


沙良が編み出した固有戦闘術だ。

ここで、『亜式』の説明をして
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ