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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十一話 もう一人の魔法少女   ★
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 やはりこうして見るとしみじみと実感する。
 魔法を使うと魔方陣が出たり違いが結構ある。
 それに魔力も似ているが若干ではあるが質が違うように思える。
 そんな事を考えいると魔力が膨れ上がり、光が溢れる。
 あそこか。
 警戒を強め、光を睨む。
 そして光が収まりそこに現れたのは……巨大な猫。

「……なんでさ?」

 あまりの光景に呆然としてしまう。
 たしかあの猫、ユーノを追いかけてた子猫だ。
 一体何がどうなればあんなにでかくなる?
 先日の樹もでかくなっていたがあれか、ジュエルシードは物質を巨大化させる魔具の類か?

「……とりあえずは様子を見るとしよう」

 さすがにこの状況では手を出そうとも思わない。
 なのはとユーノもこれには予想外だったのか呆けた顔をしている。
 それでも一応、ジュエルシードを封印するつもりらしい。
 とその時

「ん?」

 気配と視線を感じた。
 なのはでもユーノでも無論でかくなった猫でもない。
 もう一人、いや二人だ。

<i179|1315>

 電柱の上に金の長い髪と黒い外套を纏った女の子が立っている。
 もう一人、いや一頭は木が邪魔で全身は見えないが、赤い毛並の狼。
 この狼、恐らくはユーノと同じ使い魔。
 一人と一頭を観察していると、なのはが服の中から赤い宝石を取り出す。

 そんななのはを阻むように金の髪の子から黄色い閃光が猫に放たれ直撃した。
 戦斧の形をしているが、なのはの杖とどこか似ている感じがあるし、魔術もなのはと似ている。

 いきなりの事になのはが少し呆けていたが、すぐに魔法少女のような格好になり、空を飛んだ。

「……は?」

 飛んだ。
 そんな長距離ではないが飛んだ。

 飛行の魔術なんていったら俺が知る限り、キャスターとはっちゃけ爺さんぐらいしかしているの見たことないぞ。
 それも宙に浮くというものでなのはのように自由に飛ぶといった感じではない。
 もしかしたらこの世界の魔術師にとっては普通の事なのかもしれないが、元の世界の魔術師が見れば卒倒しかねない。
 そんな事を考えている間になのはともう一人の少女は互いに杖を向けあう。

 そして、黒の少女の杖が鎌の形状に変化して一気に踏み込み戦いが始まった。

「……ある意味幻想的な風景ではあるか」

 白と黒の美少女二人が空を舞う。
 だが黒の女の子の方は何らかの訓練を受けているとみていいだろう。
 動きが慣れている。
 対してなのはは人と戦う事に迷いがあるのか反撃できていない。
 そして、なのはは大地に降り立ち、黒の少女は木の枝に降り立ち、互いに杖を向ける。
 さてと、そろそろ介入させてもらうとしよう。
 使い魔の方も気に
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