第二章
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「人間子孫いなくて」
「絶滅してるよな」
「結局のところはね」
「それで女の子もで」
「それで私もよ」
かく言う結衣もというのだ。
「女の子だから」
「それじゃあ」
「ええ、行きましょう」
顔を赤くさせたままだがそれでも言った。
「今からね」
「それじゃあね」
「それとね」
結衣はさらに言った。
「あの、一ついいかしら」
「何かな」
「いえ、ホテルに行くことはわかったけれど」
それでもと言うのだった。
「どのホテルに行くの?」
「ここからちょっと行ったらさ」
誓一郎は笑って答えた。
「もうそれこそ」
「ホテル街あるわよね」
「物凄い数のホテルあるから」
ホテル街だけにだ。
「もうよりどりみどりだよ」
「ホテルがなのね」
「お部屋もね、ただね」
誓一郎は自分のスマホを出して言った、二人共外出着でお洒落をしていてそこにバッグも持っているのだ。
「スマホで調べたら」
「どのホテルがいいかわかるの」
「お部屋もさ」
こちらもというのだ。
「わかるから」
「そうなの」
「便利だよね」
どのホテルのどの部屋に入ればいいかわかるからだというのだ。
「これも」
「そうね、それじゃあ」
「今からね」
「いいお部屋探すのね」
「そうするよ、それでだけれど」
スマホを手に結衣に顔を向けて言ってきた。
「ちょっといいかな」
「何?」
「結衣ちゃんとしてはどういった部屋がいいかな」
入るそこはというのだ。
「一体」
「どのお部屋って」
「だからどのお部屋で休みたいか」
「ああ、そのことね」
「色々あるけれどね」
「そういえばホテルのお部屋もね」
結衣も言われて応えた。
「あれでね」
「結構以上に色々あるわよね」
「まだ数える位しか入ってないけれど」
それも片手で数えられる位だ、高校生の財力ではそうしたホテルに入ることもそうは出来ないことである。
「それでもね」
「いつも違うよね」
「そうよね」
誓一郎としか入っておらず相手も彼しかいない中で答えた。
「それは」
「そうだね」
「それじゃあどういったお部屋がいいか」
「結衣ちゃんとしてはどうかな」
「そうね」
少し考えてからだ、結衣は誓一郎に答えた。
「和風ね」
「和風のお部屋がいいんだ」
「今はね」
気分的にというのだ。
「そうしたお部屋がいいわ」
「わかったよ、お部屋だね」
「そうしたお部屋があるホテルもあるわよね」
結衣は誓一郎に尋ねた。
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