暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
明晰夢
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
にその体を崩し、また元に戻っていく。

「はあっ!」

 逆に、ウィザードの斬撃は明確な刃となり、美奈都を斬り弾いていく。
 写シと呼ばれる刀使の能力が、美奈都へのダメージを肩代わりする。

「いい剣だね!」

 美奈都は斬られた肩口を抑えながら、笑みを浮かべる。

「ほらほら。次は?」
「折角だし、どしどしリクエストにお答えしましょうかね」
『ライト プリーズ』

 閃光。目潰しとなった光に、美奈都は目をつぶった。

「よし!」

 ウィザードはその隙に、攻勢に入る。
 だが、目の利かないはずの美奈都は、ウィザードの剣を的確に防御した。

「……驚き通り越して呆れてきたよ」
「そりゃどうも。もう目も慣れてきたよ」

 美奈都は目を擦りながら言った。

「さすがに魔法使いを名乗るだけあってトリッキーだね。次はどんなものかな?」
「こんなものだよ」
『チョーイイネ ブリザード サイコー』

 水のウィザードの最強技。氷の波動を放つ。
 だが。

「おお、冷たいの来たね!」

 美奈都は地面に千鳥で斬りつける。切り出したブロックを足蹴りでウィザードへ放つと、ブロックは氷に閉ざされ、そのままウィザードの腕を叩く。

「痛っ!」
「隙あり!」

 さらに、攻めてくる美奈都。
 ウィザードは距離を取りながら、サファイアとエメラルドを入れ替える。

『ハリケーン プリーズ フー フー フーフー フーフー』
「おお、やっぱり飛べるんだ」

 風のウィザードとなり、空中へ回避するウィザードを見上げながら、美奈都は呟いた。

「そりゃ、魔法使いだからね」

 ウィザードはさらに、魔法の指輪を使った。

『チョーイイネ サンダー サイコー』

 その魔法は、雷鳴。
 魔法陣という雷雲より降り注ぐ雷が、神社の境内に容赦なく炸裂していく。

「おお、これはすごいね!」

 だが、そういう美奈都は、目まぐるしい動きで雷を回避する。あたかも雷という固形物を避けて通るように、その動きに無駄はない。

「だったら……!」
『エクステンド プリーズ』

 攻撃力よりも、範囲を優先するべき。そう判断したウィザードは、体を回転させた。伸縮の魔法により長大な攻撃範囲となった風の斬撃は、コマのように回転しながら美奈都を襲う。
 だが、美奈都の表情に不安はない。
 襲ってくる風の刃一つ一つを、余さず打ち返していく。

「ほらほら! そろそろこっちからも行くよ!」

 美奈都はそう言って、千鳥を持ち直す。
 風のウィザードの優位性。それは、機動力と速度。だがそれでも、刀使の速度には敵わない。
 何度か打ち合ったウィザードは、ウィザーソードガンの手のオブジェを開
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ