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Fate/WizarDragonknight
明晰夢
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はすでにウィザードの目と鼻の先に迫っていた。
 ウィザードは即座にソードガンに仕組まれていた刃を展開し、銃身を立てる。銃から剣となって美奈都へ反撃するが、美奈都はそれを当然受け止める。

「はっ!」

 さらに続く、ウィザードの蹴り。体を回転させながらの、美しいとも取れる動き方。
 だが美奈都は、いとも簡単にそれを受け流して見せる。さらに、美奈都はそこから千鳥による反撃を開始する。
 ウィザードは体勢を立て直し、防御態勢。だが、素早い連撃にどんどんウィザードは追い込まれていく。

「っ!」

 ウィザードは、美奈都の攻撃を受け止めることを諦め、飛びのいた。

「すごいな……剣のレベルが違いすぎる……」
「へへっ、ありがとう!」

 美奈都は肩に千鳥を当て、満面の笑みを見せた。
 ウィザードはホルスターに手を伸ばし、新たな指輪を取り出しながら尋ねた。

「さっきも言ったけど、俺は魔法使いだから。剣以外の攻撃も、してもいいよね?」
「どうぞ?」

 美奈都は剣で指しながら答えた。
 そして。

『ビッグ プリーズ』

 巨大化した剣は、ほんの一か所の弱点を突かれて崩壊し。

『フレイム シューティングストライク』

 炎の銃弾はアッサリと切り開かれた。

「ほらほら。本気って、こんなもん?」

 美奈都は千鳥を肩にかけながら挑発する。

「じゃあ次は、こっちの番かな?」

 刀使の動き、迅位と呼ばれる異能。
 その速度は、ウィザードも重々承知している。
 すぐ目の前に現れた美奈都。
 ウィザードは反射的にウィザーソードガンで応戦するものの、その速度相手では、ウィザードは止まっているも同然。何度もその身を切り裂かれ大きく火花を散らし、ウィザードは倒れた。

「だったら……!」

 起き上がりながら、ウィザードは新たな魔法を発動させた。

『ウォーター プリーズ スイ〜スイースイースイ〜』

 中腰のウィザードの体を青い魔法陣が通過する。力を落とした代わりに、魔力に秀でる水のウィザードは、新たに指輪を入れ替える。

『バインド プリーズ』

 改めて発生した、無数の水の鎖。

「へえ、色々あるんだ、ねっ!」

 美奈都は千鳥を一振り。すると、水の鎖は発泡スチロールのごとく粉々になった。

「すごっ……」

 ウィザードが舌を巻いている内に、美奈都はまた迫って来る。
 水のウィザードは、即、専用魔法を選択した。

『リキッド プリーズ』

 発動したのは、液状化の魔法。
 まさに言葉通り、ウィザードの体は固体から液体へその姿を変える。液体となれば、当然美奈都の斬撃も通用しない。彼女の斬撃を一つ受けるたびに、ウィザードの液体の体は一時的
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