第2部
ダーマ
半年振りの再会
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に先ほど会ったシーラの弟と同じ真っ直ぐな髪をしていた。
「シーラ、その姿……」
「ごめん、二人とも。まだあたし、二人と一緒に行くことができないの」
「え?」
想定外の答えに、私は耳を疑った。隣にいるユウリもまた、目を僅かに見開く。
「シーラ、今のうちだ!!」
ナギの一声に、シーラはすぐさま私たちの横を通りすぎ、神殿の方へと入っていった。呆気にとられる私たちをよそに、一瞬の間を置いてから我に返る門番。確かノールさんとか呼ばれてたっけ。
「あっ、しまった!! 待つんだ、止まれ!!」
彼は慌ててシーラたちの後を追った。そして私たちだけがぽつんと取り残される。
「ユウリ……、これってどういうこと?」
「知らん。だが、あいつが会いたがっているマーリンってやつは、さっきお前がぶつかった僧侶のことだろ。追いかけるぞ」
そう言うやいなや、ユウリもまた、他の三人と同じ様に駆け出した。なんだかわからないが、シーラのただならぬ様子を見て、放っておけるわけがない。シーラがこんなに必死に自分の弟に会う理由もわからないこの状況の中、私も急いで追いかけることにしたのだった。
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