番外編 ゼノバース
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さて力の大会も終わり、部屋でだらだらと過ごしていたはずのわたしは、気が付くと全く知らない場所に転位していた。
辺りを見渡せば小さなドーム状の建物が二つ。今わたしは管理された竹林と草原のような地面を踏みしめて立っている状態。
正面を見ればどこか殴りたくなってくる衝動が抑えきれない紫色の髪を切り揃えた少年の姿が見えた。
「驚いてますよね。説明は後でゆっくりさせていただきます。まず今はあなたの実力を試させてください」
といきなり背中の剣を抜いて襲い掛かってくる少年。
襲い掛かられて無抵抗でいられるほどサイヤ人を止めていない。
「行きますっ!」
剣を振りおろす少年。
「こっちは素手だぞっ!おらぁっ!」
ドンッ
「うわっ!」
「わたしはっ!」
ガシッ
「ぐっ!」
「その顔にっ!」
ドドンッ
「ぐふっ!」
「遠慮はしないと決めているっ!」
モンテの回し蹴りが炸裂する。
いつか未来から来たトランクスをぶん殴った時の様に遠慮しないで蹴り飛ばしたモンテ。
「ぐはっ!」
ガランガシャンッ
吹き飛ばされた少年は2,3回地面を転がって剣を取り落とし横たわる様に気絶した。
「ちょっ!ちょっとストップストーーーーップっ!」
慌てて奥の建物から10歳くらいだろうか、可愛らしい少女が現れた。
薄ピンクの素肌にエルフのような耳。その両耳にポタラを付けている所を見るにどこかの界王神だろうか。
「あーあー、トランクス完全に伸びちゃっているわね。説明はトランクスにさせようと思ってたのに」
モンテがぶっ飛ばした少年はやはりトランクスと言うらしい。
「面倒だけど代わりに私が説明するわね」
彼女の説明を纏めると、この今いる所は時の巣と呼ばれるところでその外延をトキトキ都と呼ばれる施設が覆っているらしい。
彼女は時の界王神さまで時間の流れの管理をしているのだそう。
そしてどう言う訳か過去の改変が行われてしまって大変な事態が起こっているらしい。
本来はこのトキトキ都に居るタイムパトローラーが任務遂行に当たるのだが、事の重大さに今いるタイムパトローラーの手に余りそうだったので彼らのまとめ役であるトランクスがドラゴンボールに願って強い戦士を呼んでもらったと言う事らしい。
それがどういう基準だったのかわたしだったと言う事なのだそうだ。
モンテには過去の世界に飛んでもらい歴史の修正をしてもらいたいとの事。
ふむ、なるほど。
「なので、どうかお願いす…」
「お断りします」
「はやっ!」
速攻で時の界王神さまのお願いを断るモンテなのだが…
「あなたには拒否権はないわ」
「ええ!
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