第36話:潜入作戦前夜
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かれちゃったし」
ティアナがそう言うと,エリオが続く。
「僕がすごいと思ったのは,反応の速さですね。
僕の最後の一撃は完全に裏をかいたと思ってたんですけど,
きっちりシールド張られたし,シールドを破ったあとも
体をひねってかわそうとしてましたよね。あれは凄いと思いました」
「キャロはどうだった?」
なのはに聞かれてキャロはうつむいてしまった。
「私は・・・攻撃しようとしたら,逆に撃ち落とされちゃいましたから。
びっくりしたとしか・・・」
「だ,そうだけど。ゲオルグくんは?」
なのはが俺に話を振ってきたので,俺は一言だけ言うことにした。
「みんなの成長の速さにびっくりです。まさか本気を出すことになるとは
思いませんでした。以上」
俺がそう言うと,ヴィータがうんうんと頷いていた。
「だな。あの動きは完全に本気だったよな。
どさくさ紛れにサーチャーばらまくし」
ヴィータがそう言うと,4人ともえっ,という顔になった。
「サーチャーなんていつまいたんですか?」
「最初にティアナに攻撃した時だよ。だから,それ以降のみんなの動きは
バッチリ見てたよ。あ,でもティアナの幻影には完全に騙されたし,
エリオの後ろからの奇襲も直前まで気づかなかったなぁ」
俺がティアナの質問にそう答えると,キャロとスバルは
がっくりと肩を落とした。
「それで,あんなにタイミングよく砲撃が・・・」
「どうりでバインドにかかったあとの動きが早いと思った・・・」
「ま,ゲオルグくん並みに性格が悪い魔導師と戦う機会もなかなかないから,
みんなしっかり反省しておいてね」
なのはがそう言って締めくくった。
「ちょっと待て,なのは。性格悪いってなんだよ!」
副部隊長室に戻ると,シンクレアが自分の席に座っていた。
「お,戻ってたのか。お疲れさん」
俺はそういって自分の席に座ると,目を閉じて上をむいた。
「なんかお疲れっぽいですね,なんかあったんですか?」
「なのはに新人フォワードと模擬戦やらされたの」
「なのはって,あのエースオブエースですか?」
「らしいね。ま,俺にとったらただの友達だよ」
「うらやましい話ですね,あんな美人と友達なんて」
「じゃあ替わるか? もれなく砲撃付きだぞ」
「・・・遠慮しときます」
「賢明だね。で,どうなの首尾は?」
俺がそう聞くとシンクレアは笑みを浮かべていた。
「潜入経路については調査完了です」
「セキュリティーは?」
「レーザーと赤外線センサーですね」
「んじゃもういつでも行けるな」
「そうですね,いつにしますか?」
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