第二章
[8]前話
同棲を楽しみだした、空汰はジョンを杏はミャーを世話することはもう暗黙の了解であったが一緒に暮らしていると。
どうしてもお互いの家族の世話もする時がある、それでだ。
空汰がミャーにご飯をあげたりブラッシングをしたりだ。
杏がジョンにご飯をあげたり散歩に連れて行ったりだ。そんなことが度々あり。
「ワンワン」
「ニャンニャン」
二匹は二人のどちらにも懐く様になった、その状況を見てだった。
空汰は杏にこれはという顔になってこう話した。
「一緒に暮らしていたら」
「そうね」
杏もそうした顔になって話した。
「自然とね」
「世話をする様になるね」
「飼育放棄でもしないとね、もっともね」
「飼育放棄は論外だしね」
「それこそね」
「そうしたことはしないで」
それでというのだ。
「普通に一緒に暮らしていたらね」
「自然とお世話をして」
「距離も縮まって」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「家族になるわね」
「そうしたものだね、僕達元々お互いの生きもの嫌いじゃなかったし」
「猫も犬もね」
「犬派猫派はあっても」
「どっちも嫌いじゃないなら」
それならというのだ。
「もうね」
「家族になれるわね」
「僕達みたいに」
「それにジョンもミャーも性格がいいから」
「尚更だよ」
二人で笑顔で話した、そうしてだった。
二人は同棲生活から夫婦生活になった、それからもジョンそしてミャーと楽しく暮らした。それは二人の間に子供が出来てもであり一家は幸せなままであった。
犬派の彼と猫派の彼女 完
2022・12・28
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