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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第34話:ヒミツの作戦
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速話をしたいんやけどええかな?」

「もちろんですよ。はやてさん」

シンクレアがそう答えると,はやてはソファに座るように言った。

「で,シンクレアくんにはどこまで話してたっけ?」

はやてが俺を見ながらそう言った。

「何も話してないよ。シンクレアが知ってるのは,表向きの話だけ」

「そやったっけ?ほんなら,最初から話さなあかんね」

それから,俺とはやてはたっぷり1時間ほどかけて,
機動6課結成の舞台裏からスカリエッティと最高評議会の疑惑に至るまで,
これまでに掴んだ情報とそこから俺たちが推測したことをすべて話した。

「なんか,途方もない話ですけど・・・今ある状況証拠からは
 ゲオルグさんとはやてさんの推測が当たってると考えるのが
 しっくりきますね。残念ながら」

俺とはやての話を聞き終わったシンクレアは,
大きく一度深呼吸をしてからそう言った。

「でだ,シンクレアには俺と最高評議会への潜入をやってもらう。
 目的は最高評議会の連中への尋問による,スカリエッティの情報収集だ」

俺がそう言うとシンクレアは天井を仰いだ。

「マジですか。まぁほかのことはとりあえず置いといても,最高評議会の
 連中なる方々はどこにいるんです?」
 
シンクレアの言葉に対して俺はニヤリと笑った。

「そこで取り出したるは,こちらの図面です」

俺は少し芝居がかった口調でそう言った。

「話は変わるが,管理局中央の庁舎は何階建てか覚えてるか?」

俺がそう言うと,はやてとシンクレアは首を傾げた。

「ん?確か,地下2階・地上30階やったんちゃうかな」

「そんなもんですよね」

「そのとおりだよ。でもな,この図面は管理局中央庁舎の地下3階なんだ」

俺がそう言うと,はやてとシンクレアは口を大きく開けていた。

「なんやて!?そんなもんどうやって手に入れたんや」

はやてがそう言うとシンクレアはうつむき加減に俺を見た。

「情報屋ですか・・・。相変わらず危ない橋を渡りますね」

「他に手がないんだからしょうがないでしょ」

「情報屋って・・・。盗んだんかいな!?」

「まあね。で,話を戻すと,この地下3階なんだけど,地下2階からの
 エレベータでしかつながってない。しかも,だだっ広い部屋が一つだけなのに
 電気と通信の回線だけは異常にたくさんつながってるんだよ。怪しいよね」

俺がそう言うとシンクレアは図面を真剣に見始めた。

「エレベータでの潜入は無理でしょうね・・・この通気孔から行きますか?」

「さすがシンクレアだね。俺もそのつもりだった」

「んじゃ,決まりですね」

「ああ。セキュリティ関係は気にしなくていいと思うしね
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