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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第33話:事態は無事収拾しました
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慈愛に満ちた表情!あれこそ愛やね」

はやてはそう言うと,俺の部屋のモニターを操作した。
すると,俺に抱きついて泣くなのはとなのはの肩を抱き頭を撫でる俺が
モニターに映し出された。

「・・・そんなんじゃねえよ」

「なあ,ゲオルグくん」

俺がそっぽをむいて言うと,はやては急に真面目な口調になった。
 
「私はな,なのはちゃんにもゲオルグくんにも幸せになって欲しいんよ。
 2人とも私の大事な友達やからね。多分,フェイトちゃんも同じ気持ちやで。
 ま,これ以上は本人同士の問題やからごちゃごちゃ言うのはやめとくけど,
 自分の気持ちに嘘はつかんといて。これは2人の友達としての私のお願いや」
 
「・・・へいへい」

俺は投げやりに返答しながら,心中では違うことを考えていた。

(わかってるよ,はやて。でも,俺は・・・)



夕食後,副部隊長室で書類仕事をしていると通信が入った。

「シュミットだ」

『ルキノです。ガジェットが出現しました。発令所へお願いします』

「判った。すぐ行く」

俺が発令所に入ると,既にはやてが部隊長席に座っていた。
俺は,はやての側に行き話しかけた。

「状況は」

「海上に飛行型ガジェットが20機出現したんよ。
 今,ヘリに緊急出動準備させてる」

「どうする?」

「ま,ここは定石通り航空魔導師を投入やろ。
 なのはちゃん・フェイトちゃん・シグナム・ヴィータと
 私・リインが出撃するわ。
 あとの前線メンバーは隊舎で警戒態勢を維持して待機。
 ゲオルグくんには隊舎側の指揮を頼むで」
 
「了解」

俺がはやてにそう言うと,アルトが立ち上がってこちらを見上げた。

「八神部隊長。ヘリの出撃準備が完了しました」

「判った。ほんなら私は行くからこっちの指揮は副部隊長に引き継ぐで」

「了解。アルト,俺はヘリを見送ってくるから何かあったら呼んでくれ」

「判りました」

アルトの返答を聞くと俺は,はやてと屋上ヘリポートに向かった。
屋上に着陸しているヘリにはすでにはやて以外の出動メンバーが
乗り込んでおり,ヘリのすぐ横にはフォワード4人が整列していた。
はやてがヘリに乗り込むのと入れ替わりで,なのはとフェイトが顔を出した。

「みんな,あとはよろしくね」

「何も無いと思うけど,警戒態勢の間は緊張を緩めないようにね」

「「「「はい!」」」」

なのはとフェイトの言葉にフォワード4人が揃った返事をすると,
なのはとフェイトはヘリの中に姿を消し,ヘリは離陸していった。

「よし,じゃあ警戒態勢だから全員発令所に移動するぞ」

「「「「はい!」」」」

俺たちは発令所に移動したが,
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